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坂本冬美の『モゴモゴ交友録』天海祐希さんーープライベートでの初対面は……心臓バクバク、耳はダンボに!

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.11.04 06:00FLASH編集部

坂本冬美の『モゴモゴ交友録』天海祐希さんーープライベートでの初対面は……心臓バクバク、耳はダンボに!

天海祐希、坂本冬美

 

 わたしが初めて天海祐希さんを拝見したのは、宝塚歌劇団史上最大のヒット作『ベルサイユのばら』の舞台です。

 

「ちょっと行ってみようよ」

 

 振付をお願いしている宝塚OGの先生にお誘いいただき、ほとんど予備知識のないまま劇場にお伺いしたのですが、もう天海さんが舞台に登場した瞬間、目が点! 天海さんの虜になっていました。

 

 

 当時、男役のトップは、主人公、オスカル・フランソワ・ド・ジャルジェを演じた涼風真世さん。圧倒的な存在感で、女性ファンの熱い視線を釘づけにしていましたが、わたしが目を奪われたのは、男役の2番手で、オスカル様の幼馴染みで秘めた恋情を仄かに燃やすアンドレ・グランディエを演じた天海さんでした。

 

 何がすごいって、もうただそこにいるだけでカッコいい。天海さんが出てきただけで舞台に光が射し込み、パーッと花が咲いたように煌めいて見えるんです。

 

 天海さんは1967年8月8日生まれで、わたしも同じ1967年の3月30日生まれ。学年は早生まれのわたしのほうがひとつ上ですが、ほぼほぼ同年代です。

 

 ということは、天海さんも56歳!? いや、まさか……とてもそうは見えません。嘘でしょう? です。

 

 同じなのは、2人とも天童よしみ先輩が歌った『いなかっぺ大将』の主題歌『大ちゃん数え唄』が大好きで、カラオケで歌うということくらいで(笑)、あとは、見た目も中身も大違いです。

 

 夏ちゃん(伍代夏子)を筆頭に、なぜかわたしのまわりには、サバサバ、さっぱり、スカッとの男前な女性が多いのですが、吉永小百合さんから “アニキ” と呼ばれるのは、天海さんだけだと思います。それくらい、見た目はもちろん、中身もカッコいいんです。

 

 こんな天海さんと初めてプライベートでお会いしたのは(といえるほどのものではありませんが)、都内の焼き鳥屋さんでした。

 

ーーうおっ! 天海さんだ。天海さんがいる!!

 

 平静を装いながらも、心臓はバクバクです。

 

 わたしたちはカウンターの右端で、天海さんたちのグループは左端。な、何? 何を話しているんだろう!? 知りたい。聞きたい……焼き鳥を口に運びながら、わたしの耳はダンボの耳です。端と端なので、聞こえるはずはないんですけどね(苦笑)。

 

 運命の歯車が動いたのは、それから数年後、天海さんが野田秀樹さん作・演出のNODA・ MAP第22回公演『贋作 桜の森の満開の下』に出演されたときのことです。

 

 23年ぶりの男役を演じられた天海さんは、もう溜め息が漏れるほど素敵でしたが、神様からいただいたプレゼントはそれだけではありません。ここからが本番です。

 

 野田さんとわたしは “寿司友” 。名物親方が握ってくれるお寿司が大好きで、ちょいちょい顔を合わせる仲です。

 

 ということは、ひょっとして!? 皆さん、今そう思いましたよね?

 

 はい、そうです。神様が、いつも頑張って歌っているわたしに、寿司屋での御目見というご褒美をくださったんです。

 

「さ、坂本冬美と申します。ず、ず、ず~~~~っと、天海さんのファンでしたッ!」

 

 体中の血液が、ドクン、ドクンと音を立て、体温が急上昇。息も絶え絶えになり、自分でも何をしゃべっているのかわかりません。ただのおばちゃんミーハーです(笑)。

 

ーーえっ!? そんなに好きなら、職権濫用で、『モゴモゴスペシャル対談』に、天海さんを呼べばいい?

 

 まさか……そんな……それは無理。それだけは無理です。緊張して黙り込むか、浮かれて会話にならないか……想像しただけで怖い、怖い(笑)。

 

さかもとふゆみ
1967 年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、著書『坂本冬美のモゴモゴモゴ』(小社刊)が発売中!

 

写真・中村 功
取材&文・工藤 晋

( 週刊FLASH 2023年11月14日号 )

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