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秋元康が総合プロデュース「WHITE SCORPION」の初レッスンに密着…社会人から14歳まで、異色メンバーが目指す次世代の国民的アイドル
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2023.11.03 18:52 最終更新日:2023.11.03 19:00
10月7日、今年4月から始まったアイドルオーディション「IDOL3.0 PROJECT」の最終合格者発表イベントがおこなわれ、秋元康氏が総合プロデューサーを務める新アイドルグループ「WHITE SCORPION」が誕生した。
メンバーは、アオ(19)、アリー(23)、ココア(17)、サマー(19)、チョコ(16)、ナコ(19)、ナビ(20)、ニコ(19)、ハンナ(14)、ピース(16)、モモテレ(17)の11人だ。
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「『WHITE SCORPION』は、従来のアイドル像に捉われず、“リアルとバーチャルを行き来する新アイドル” をコンセプトに、これまでの一般的なアイドルに捉われない次世代型の運営を目指しています」(グループスタッフ)
具体的には、新しい暗号資産「NIDT」(Nippon Idol Token)を発行し、運営費の調達やNIDT保有者への還元をおこなうというもの。
「これまでに集まったNIDTは日本円で約10億円にまで上り、運営にかかる費用が賄われたり、NIDT保有者には一部のプロデュースへの参加や限定イベントの招待、NFTの付与などさまざまな特典が予定されています。NIDTを通じて、ファンとアイドルをつなげる新しい “推し活” の形を広げようとしているんです」
また、メンバーへのサポートも “異例” の手厚さだ。希望するすべてのメンバーに寮を提供し、食事も無料。在学中のメンバーには家庭教師や塾講師による学業面でのサポートも提供されるという。
「今後グループを卒業するメンバーに対しては、セカンドキャリア支援やNIDTによる退職金の付与も検討しています。どちらも、既存のアイドルグループには無かった概念です」(同前)
最終合格者発表イベントから2日後。12月にリリースされる『眼差し Sniper』に向けた初めてのレッスンがおこなわれた。
リリースまで残り2カ月と限られた時間のなか、この日は5時間にわたり、ほぼノンストップで丸一曲分の振り付けの指導がおこなわれた。48グループや坂道グループなどを担当したことがある世界的ダンサー・TAKAHIROが振りつけした、レベルの高いダンスや複雑なフォーメーションに、
「最初のほうは、アイドルっぽいことをやれてることに楽しくてニヤニヤしちゃってたんですけど、途中からニヤニヤする余裕がないぐらい大変でした」(モモテレ)
「平日週3回バイトをしてるんですけど、ダンスをしっかり覚えて練習しないといけないので、今月で辞めますって言ってきます(笑)」(チョコ)
とレベルの高さに圧倒されるメンバーたち。休憩時間も自主練にあて、猛練習を続けていた。
必死に覚えようとするメンバー姿勢に、ダンス講師は目を細める。
「オーディションを経て、メンバーとして選ばれたことで自信をつけたんだなという印象です。以前までは、わからないことをわからないままにしておく子が多かったのですが、今は積極的にみんな聞いてくれるので、その姿勢を忘れずにもっていてほしいです。これからがすごく楽しみですね」
グループ最年少、現役中学3年生のハンナは勉学との両立について、
「これまで勉強を頑張ってきたので高校受験も大丈夫だと思います!」
と自信あふれる様子。そんなそんなハンナに、横からエールを送るのは、アリーとサマーだ。
「ダンスも上手なので、もっと自信もってぶちかまして欲しい(笑)」(アリー)
「ハンナの立ち姿は、グループとしてカッコよくて見えるので、これからワクワクする」(サマー)
じつはこの2人は、異色の経歴をもっている。最年長のアリーは7月末までは新卒1年めの社会人だった。
「大学卒業して、会社員として働いていたのですが、8月の合宿審査への進出が決まり、7月末で会社を辞めました。
じつはこれまで、坂道グループのオーディションなどを複数回受けてきたのですが、全部落ちてしまったんです……。どのアイドルグループも年齢制限があったので、年齢的にアイドルになるという夢をあきらめ就活をしていたのですが、どうしてもあきらめきれなかったんです。そんななか、この『WHITE SCORPION』のプロジェクトがおこなわれることを知ったんです。
周りの友達に相談すると『アイドル天職じゃん! 頑張りなよ!』と背中を後押ししてくれました。オーディション期間中も、私のためにお参りに行ってくれたり、絵馬を書いて応援してくれて、本当に感謝してます。私たちから、このグループが始まると考えると嬉しいです」
と笑顔を見せた。
一方、サマーは、ニコと同じく、大手音楽プロダクション「WACK」の元アイドルだ。
「『WAgg』という研修生のグループとして13歳から活動していたのですが、2020年に、2年以内にグループ内で昇格、または新グループでデビューができなければ契約終了になると発表され、実際うまくいかず、昨年の10月に退所することになりました」(サマー)
『豆柴の大群』のメンバーとなったハナエモンスターなど、WAggのほかのメンバーがデビューしていく背中だけを見ることになってしまったサマー。しかし、アイドルの夢をあきらめきれず、今回応募したこのプロジェクトで見事デビューを勝ち取った。
「まさか合格すると思っていなかったので、すごく嬉しいです。コンセプトは違うんですけど、櫻坂46さんを見てアイドルになりたいと思ったので、国民的に愛されるアイドルを目指していきたいです」(サマー)
という。レッスン後に聞いたそれぞれのメンバーの抱負は以下のとおりだ。
「たくさんのスタッフの方々に囲まれながら、撮影できたりレッスンが出来たりって当たり前の環境ではないので、恵まれた環境に感謝しないといけないですね」(アオ)
「運営さんに『アイドルの仕事の数%だけ出来たね』と言われました。これからまだまだやっていくことは多いんだなと思いましたが、これからすごく楽しみですね」(ナコ)
「選ばれたときは実感がありませんでしたが、前日におこなわれたアーティスト写真撮影でだんだん実感が湧いてきて、今日のレッスンを経てさらにプロとしての自覚を持ってやっていかないといけないなと思いました」(ナビ)
「ようやく動き出したなという気持ちが1番で、この曲でファンの方に披露できるのが嬉しいです。アイドルって一生出来ることではないので、求められるうちはずっとアイドルでい続けたいですね」(ニコ)
「デビュー前に地元福岡から上京する予定ではあるんですけど、それまでは毎週福岡から通うので、学業との両立が大変だなとは思います。でも学業のサポートがしっかりあって、学生の立場からしても安心して活動できる環境ですね」(ピース)
「芸能活動が禁止の学校に通っていて、校長先生とは『アイドルとしてお給料をいただく前までしか学校にいられない』という約束をしていました。合格してしまったので、明日呼び出しされるかもしれないです……(笑)。でも迷惑をかけた両親にやっと恩返しが出来るので嬉しいです」(ココア)
次世代のアイドルとして、やる気はばっちりだ!
※11月7日まで毎日、新アーティスト名が発表中。当原稿は、取材時の個人名となります。
写真・久保貴弘
( SmartFLASH )