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馬場ふみか、自分へのご褒美は六本木ヒルズで買った「カルティエの指輪」コロナ禍の “ひきこもり” から前に進む原動力に

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.11.11 06:00FLASH編集部

馬場ふみか、自分へのご褒美は六本木ヒルズで買った「カルティエの指輪」コロナ禍の “ひきこもり” から前に進む原動力に

25歳のとき、自分へのご褒美としてカルティエの指輪を購入(写真・中村功)

 

「この指輪は、ずっと『大人になったら自分にプレゼントしたい』と思っていたものなんです」

 

 馬場ふみか(28)の左手の中指を彩るのは、カルティエの指輪だ。高校3年生のときに映画『パズル』でデビューし、女優として、モデルとして活躍してきた彼女が、その願いをかなえたのは、25歳だった2020年のこと。

 

「25歳って、社会人として『よくわかりません』が、もう通用しなくなる年齢だし、自分のやりたいこと、興味があることが見えてくる年齢だと思うんです。それに2020年は私も含めて、誰もが自分自身と向き合う時間を持ったと思うんですよね」

 

 

 コロナ禍での外出自粛生活が始まり、決まっていた仕事は次々とキャンセルや延期になった。エンタテインメントというものが、“不要不急” なのではないかという空気が世界中に満ちていた。

 

「女優として、モデルとして、これからやりたいことはもちろん、一人の女性として、どう生きていくか……部屋にこもっていろいろ考えました」

 

 やがて、徐々に仕事が再開し、同年のクリスマスには出演映画が公開された。

 

「それを見届けてから『私、今年一年よく頑張った!』というご褒美の意味もこめて、一人で六本木ヒルズのカルティエに行ったんです」

 

 これまでは眺めていただけの指輪を身につけた瞬間、

 

「フィットするって感じました。今の自分のスタイルやファッションに、すごくフィットするって」

 

 以来、この指輪は彼女の左手中指で輝き、前に進む原動力となっている。

 

 そんな馬場が、最新作の映画『コーポ・ア・コーポ』で演じたのは、大阪の安アパートに暮らしている、金髪スカジャンの辰巳ユリ。

 

「ユリちゃんは、かなり気の抜けたファッションでした(笑)」

 

 演じる役によって、プライベートのファッションも変化するという。

 

「女のコっぽい役柄のときはスカートが多かったり、ドラマ『やんごとなき一族』(フジテレビ系)で名家のお嬢様を演じたときは、ちょっときれいな洋服でスタジオに行ったり」

 

 ということで、ユリ役の撮影中は、スウェットパンツにわざとかかとを潰したコンバースを履いて現場に入り、衣装のスウェットパンツとコンバースに着替えるという日々を送っていたという。

 

「私にとって衣装はけっこう重要で、衣装合わせのときに『演じるのはこういうコなんだ』と、感じることが多いんです。ファッション誌のモデルをやっていたときも『こういうお洋服を着るコは、こんな生活をしているのかな』と、考えながらポージングしていたし、お洋服がスイッチの役目を果たしている部分はあるかもしれませんね」

 

 撮影は、実際に人が住んでいるアパートでおこなわれた。

 

「撮影のために造ったり、もう使われていない場所を使ったりするのではなく、本当の生活がある場所で撮るというのは、すごく素敵な体験でした。控室も3軒くらい先にある一般のお宅で、そこで支度をしてご飯を食べて、ちょっと歩いてアパートに通う、みたいな(笑)」

 

 映画では、住人たちがアパートの前に集まって話すシーンがたびたび出てくるが、撮影の合間には、出演者同士が同じようにアパートの前に座っていたという。

 

「私は、その作品の中で生きているような俳優になりたいと思っているんですけど、今回は撮影場所や衣装に、とても助けられた気がしています。アパートに着いた瞬間から自然とユリちゃんでいられたから」

 

 ユリとは生きている環境がまったく違うが、共通点は?

 

「なんか、ぼんやりとしていて人の話を聞いているんだか聞いていないんだかわかんないけど、ちゃんと聞いているところでしょうか(笑)」

 

 25歳のときに「大人になった自分へのプレゼント」と、憧れの指輪を買ってから3年がたった今の心境について聞いてみると、

 

「ついこの間、いつも誕生日を一緒に過ごす友達と話しているときに『私、あと1年半くらいで30代になるんだ』ということに気づいたんです。30歳という年齢に対して、特に思い入れがあるわけじゃないし、なりたくないとも、早くなりたいとも思ってはいないんですけど、もう少しちゃんとした大人にはなりたいと思います。また、自分にご褒美をプレゼントできるくらいにね」

 

 30歳を迎えたとき、馬場ふみかは自分に何をプレゼントするのか。

 

ばばふみか
1995年6月21日生まれ 新潟県出身 2014年に映画『パズル』で女優デビューし、同年に『仮面ライダードライブ』(テレビ朝日系)で敵女幹部・メディックを演じて話題に。2015年から「non-no」の専属モデルを務め、女優・モデルとして活躍。主な出演作は、映画『恋は光』、ドラマ『コード・ブルー -ドクターヘリ緊急救命-』(フジテレビ系)など

 

取材・文/工藤菊香

( 週刊FLASH 2023年11月21日号 )

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