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「思わず叫んでしまった」クイーンの紅白出場にSNS歓喜!日本では“3度のブーム”、専門家は「素晴らしい試み」と太鼓判

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.12.01 14:24FLASH編集部

「思わず叫んでしまった」クイーンの紅白出場にSNS歓喜!日本では“3度のブーム”、専門家は「素晴らしい試み」と太鼓判

クイーン+アダム・ランバート(写真・REX/アフロ)

 

SMILE-UP.」(旧ジャニーズ事務所)からの出場者がゼロとなった、2023年大晦日の第74回NHK紅白歌合戦。今年は“目玉不在”の声も囁かれていたなか、イギリスの世界的ロックバンド「Queen(クイーン)」が特別企画で出場することが電撃発表された。

 

 この発表に、ネット上では《思わず叫んでしまった》《急に紅白が世界レベルになった》と声があがり、沸きに沸いている状態だ。クイーンの紅白出場について、音楽ライターの尾谷幸憲氏は、「素晴らしい試み」と絶賛する。

 

 

「近年の紅白は、若者層を取り込むため、ティーン世代に人気のある邦楽アーティストの出演が増えていました。今年は紅組だと、新しい学校のリーダーズ、Ado、ano。白組だと、Mrs. GREEN APPLE、すとぷり、Stray Kids、SEVENTEENなど初出場も多い。しかし、40代以上の音楽ファンからすれば、名前は知っていたとしても、彼らは馴染みのないアーティストと言っていい。

 

 本来、紅白のコアな視聴者層と思われる今の40~60代はテレビで育った世代であり、洋楽ヒットチャートをよく聴いていた世代。しかし、そんな彼らも近年“紅白離れ”を起こしていた。このサプライズは、そんな40代~60代を紅白に引き戻す作用があると思います。また、出演する若手アーティストたちにとっては、『あのクイーンと同じ番組に出演した』という事実は大きな励みになりますし、箔にもなる。そんな相乗効果も含め、大きな成功を収めることになるのでは」

 

 クイーンは、“伝説のボーカリスト”として音楽史に名を刻んだフレディ・マーキュリーさんが1991年に死去(享年45)。その後もボーカルを変えてバンドは存続し、2012年からはアダム・ランバートをボーカルに迎えて活動。2020年には来日ツアーをおこない、大規模会場での4公演をすべてソールドアウトさせた。今回の紅白も「クイーン+アダム・ランバート」として出場する。

 

「アダム・ランバートはアメリカのオーディション番組『アメリカン・アイドル』のシーズン8の準優勝をきっかけにデビュー。その後、ゲイであることをカミングアウト。欧米のLGBTQ+らの支持を受け、2012年の2ndアルバム『TRESPASSING』は全米ビルボード総合アルバムチャート1位を獲得しています。実はアダムは、『アメリカン・アイドル』でクイーンのブライアン・メイ(G)とロジャー・テイラー(Dr)と共演しています。このときから彼のクイーン参加は運命的に決定付けられていたと考えます。

 

 ちなみに今回の紅白のテーマは、『ボーダレス-超えてつながる大みそか-』。そのテーマの中には国境や性差のボーダーを超えるという意味も含まれていると思われます。クイーン+アダム・ランバートが出演するのはぴったりですね」(同)

 

 2024年2月にも来日ツアーとして、4つのドームでの5公演を控えているクイーン。そもそもクイーンは、なぜ日本でもこれほど人気があるのだろうか?

 

「実は、日本ではクイーンが3回ブームになっています。第1次ブームは1970年代。デビュー当時、本国イギリスでは評判が良くなかったのですが、日本ではメンバーのルックスの良さもあいまって、女性人気が爆発。1977年には少女漫画雑誌『花とゆめ』に彼らの活躍を描いた漫画が掲載されたほどです。

 

 第2次ブームは、木村拓哉主演のドラマ『プライド』(2004年・フジテレビ系)の主題歌『ボーン・トゥ・ラヴ・ユー』(クイーンバージョン)の大ヒット。当時、同曲を収録した日本独自のベストアルバム『ジュエルズ』はオリコン1位を獲得。180万枚を売り上げる大ヒットを飛ばしています。

 

 第3次クイーンブームは、2018年以降。映画『ボヘミアン・ラプソディ』の大ヒットです。映画は興行収入が130億円を突破、2019年の第33回日本ゴールドディスク大賞では、クイーンとしては14年ぶり2度目となる洋楽部門で『アーティスト・オブ・ザ・イヤー』を受賞したほか、Billboard JAPANが発表した2019年上半期チャートのアーティスト部門では、あいみょんや米津玄師に次いで3位を記録しています。

 

『多くの日本人にとっての洋楽とは、ビートルズとクイーンだった』と言っても過言ではないと思います。今回のクイーンの紅白出場は、2024年の来日公演の告知的な意味合いもあるでしょうが、ずっと自分たちを応援してくれている日本人への恩返しもあるかもしれません。クイーンは今年でデビュー50周年ですので」(同)

 

 ちなみに、紅白に出場した大物外国人アーティストとしては、過去にもシンディー・ローパー(1990年)、サラ・ブライトマン(1991年、2018年)、KISS(2019年)などがいるが、クイーンの出場は、これらを遥かに上回るインパクトだと尾谷氏は断言する。

 

「あのクイーンを出演させるのは相当大変だったはず。NHKの担当者のブッキング能力の高さがうかがえます。今回の『クイーン+アダム・ランバート』が現地からの生中継になるのか、収録映像を流すのか、生出演なのかはまだわかっていません。関係者に聞いても、まったく情報が降りてこない(苦笑)。

 

 もしNHKホールで、日本のアーティストらと並んでステージに立ったりしたら、とんでもない事態になります。伝説の回になること間違いなし!」

 

 NHKが大晦日に仕掛けてきた、とんでもないサプライズ。クイーンを知る人も知らない人も一見の価値がありそうだ。

( SmartFLASH )

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