ロンブー亮に続きハリセンボンも吉本興業退社　コンビの“人生”を大きく変えた「闇営業問題」の影響

 

　ともに吉本興業出身の人気お笑いコンビ「ロンドンブーツ1号2号（以下、ロンブー）」と「ハリセンボン」の2組が、かたや片方のみ（田村亮）の独立、かたやコンビで移籍と、まったく異なる道を進むことになった。

 

　2組の吉本退社の背景に指摘されているのが、2019年6月に発覚した所属芸人による、いわゆる「闇営業問題」だ。

 

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　亮のほか雨上がり決死隊（当時）・宮迫博之ら芸人13人が、振り込め詐欺グループの忘年会に出席し、金銭を受け取っていた事実が報道されたというもの。芸人らは吉本興業から謹慎処分を受けた。

 

「亮さんは半年間の謹慎期間を経て、2020年1月に復帰。その際、将来的に亮を吉本に戻すことを前提に、相方・田村淳さんが立ち上げたのが、株式会社LONDONBOOTS（ロンドンブーツ）でした。

 

　亮さんは株式会社ロンドンブーツに所属しながら、吉本との間で専属エージェント契約を締結していましたが、この先も吉本に戻る意志がないことがわかったため、淳さんも株式会社ロンドンブーツをたたむことを決意。『この会社がなくなるなら、抜けようと思っていた』という亮さんは、吉本とのエージェント契約を解消して、フリーを選択した形です」（芸能記者）

 

　亮は12月19日に、淳のYouTubeと自身のYouTubeチャンネルに同じ内容の動画をアップ。あの騒動から「時がとまっている」と何度も繰り返した亮は、動画のなかで淳に対して、こんな思いを語っている。

 

「（闇営業問題以降）自分の足で動き出した感じが、ずっとなかった。もちろん（淳に）お膳立てしてもらってる感じがあって、今回、淳がそうやって『亮が戻る気ないんやったら（事務所を）たたもうと思ってる』って話があったときに、『ごめん、俺は戻る気はいま、ないし、淳がつくってくれたおかげで、ここにおれるのは感謝してるけど、戻る気はない』と」

 

　そのうえで「自分で動くことで、次からフリーになることで、やっと自分がスタートする感じがあるというか」と、フリーを選択した意図を説明した。

 

「淳さんは何度も吉本に戻ることを提案したそうですが、亮さんの思いはかたくなだったようです。闇営業問題で宮迫博之さんが、そして、自身がMCを務める番組を通じて上層部批判をおこなった加藤浩次さんまでもが吉本を去ったのに、自分だけがこの形で残っていていいのか、という思いもあったと語っています。今後は『ロンドンブーツ1号2号』のコンビ活動は継続していくものの、フリーとして活動していくとのことです」（同前）

 

　一方で、そろって吉本興業を退社し、タレントのベッキーらが所属する芸能事務所「GATE」に移籍することを発表したのが、近藤春菜と箕輪はるかの「ハリセンボン」だ。2人は12月27日、ハリセンボンスタッフ公式Instagramで、ファンに向けて吉本退社を発表。春菜は、

 

《今まで、私がエージェント契約、はるかがマネジメント契約という異なる契約形態で、この3年間活動してきましたが、来年芸歴20年という節目もあり、足並み揃えようと二人で話し合い、決めました》

 

　と説明。お互いが吉本への感謝を示しつつ、「2人そろって新しい環境に踏み出すことにしました」（はるか）と報告した。

 

「闇営業問題が大きく報じられていた当時、春菜さんは、加藤浩次さんがメインMCを務めていた『スッキリ』（日本テレビ系）にレギュラー出演していました。先述のように加藤さんは、2019年7月22日の番組で『いまの社長、会長体制が続くのなら俺は吉本興業を辞める』などと、強い口調で事務所の上層部批判をおこなっています。春菜さんも加藤さんに同調する形で『会社は上層部の人のものだけじゃない』などと発言しており、これらの発言が、上層部の怒りを買ったといわれていました。

 

　このことと関係があるかどうかはわかりませんが、結果的に、加藤さんは吉本から2021年3月31日をもってエージェント契約を延長しないことを告げられ、春菜さんは3月26日に『スッキリ』を卒業しています」（同前）

 

　春菜はInstagramで《今回のことで、吉本興業の方々も頑張れ！と背中を押してくださいました》とつづっており、円満退社を強調している。

 

「闇営業問題」が、結果として2組のコンビの“人生”を大きく変えてしまったのかもしれない。

( SmartFLASH )