「ジャニーズ性加害問題当事者の会」のメンバーが、1月15日、都内で記者会見をおこなった。副代表の石丸志門氏は、故・ジャニー喜多川氏の性加害の補償をおこなうSMILE-UP.(旧ジャニーズ事務所)に対し、「SMILE-UP.社は、まだ救済措置を取っているとは思っておりません。社名を変えただけで、継続しておこなわれているエンタメ事業は、これまでのジャニーズ事務所とまったく変わっていない」と苦言を呈した。
SMILE-UP.によると、この日までの補償受付窓口への申告者数は939人だが、補償金が支払われたのは125人。当事者の会メンバーに至っては、まだ誰にも支払われていない。
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また、旧ジャニーズ事務所に所属したことがない被害者のメンバーである加山氏(仮名)は、SMILE-UP.にかけ合った当初は相手にしてもらえなかったとし、2023年12月に、ようやく初の面談が実現したことを報告。また現在、フラッシュバックや誹謗中傷の二次被害に苦しんでいることを明かした。
さらに、元「少年隊ジュニア」として、少年隊のバックで踊った経験があるメンバーの岡田幸治氏は、ダウンタウン・松本人志の性加害疑惑報道について言及。「被害女性は、我々(ジャニー氏の被害者)から勇気をもらって告発したと報じられたように、声をあげるには勇気がいる。世間の人々は『なぜ、いまさら?』と厳しい言葉をかける人がいるが、それは絶対にダメなこと。私も、告発までに40年間かかった。まず言えないというのが現実でしょう」と語った。
ジャニー氏の性加害問題に対し、これまで元SMAPの木村拓哉はいっさいふれてこなかったが、元日放送の『さんタク』(フジテレビ系)で、初めて口を開いた。「ある意味、僕も、自分の声で自分の言葉で言える場所がなかったんですよ。むしろ、こういう場所があってくれてすごく助かった」と語ったが、発信する方法はいくらでもあったのでは、という批判が集まった。
その木村に対し、石丸副代表はこう語った。
「事務所の上層部の人間なんだから、性加害問題にもきちんと向き合わなければならない。発言力が大きいだけ難しいことだと思うが、何か発信しないとダメ。『被害者への誹謗中傷はやめてくれ』ぐらいのことは言えるでしょう。
YouTubeも開設しているんだから、やっぱりそこは、自分の言葉で伝えないと男を下げるんじゃないか。正面から向き合ってもらいたい。同じ事務所の人間なんだから、被害者のことを理解しないといけない。そして、声をあげている人たちについては、寄り添う発言をしてほしい」
被害者への補償が1日でも早くなされるよう、SMILE-UP.の動きを注視し続けなければならない。
( SmartFLASH )