1月17日に「WEB女性自身」が報じた神田正輝の近況に、衝撃が走っている。
記事によれば、最近の神田は「もう仕事はしなくていい」と漏らしており、愛娘である沙也加さん(享年35)の三回忌を済ませ、「もう生きる意味がわからない」と消沈しているという。
さらに同記事で、テレビ局関係者は現在73歳の神田について、体力の衰えも著しく、「老衰状態」にあるという。
【関連記事:神田沙也加さん死去で、父・神田正輝に寄せられる心配…離婚後も支え続けた父娘の絆、死の直前に電話も】
五良会クリニック白金高輪理事長・五藤良将医師は、「老衰」についてこう解説する。
「老衰という言葉は、通常、非常に高齢の人が徐々に生命機能が衰えていく過程を指し、一般的には、80歳以上の高齢者に、より一般的に見られる状態と考えられています。
ただ、個人の健康状態、生活習慣、遺伝的要因などによって異なります。テレビで活躍していて、若々しかった神田正輝さんが、急激にやせたり、老衰と言われたりしていることに、私もショックを隠せません」
だが、壮年期に著しく多忙な生活を送っていた神田の体は、確実に蝕まれていた。
「仕事が忙しく、睡眠不足や疲労を抱えたままで翌日を迎えている方は多いと思います。長年にわたり、そういった生活を続けると、睡眠不足が心血管系の健康に及ぼすリスクは多岐にわたり、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。神田さんの場合は、そういった状況なのかと思われます」(五藤医師・以下同)
1970年代の多忙な時期には、「毎日、2時間しか寝ていなかった」とメディアに語っていた神田。長年の睡眠不足が引き起こす健康問題について、五藤医師が8項目をあげ、さらに解説を続ける。
(1)高血圧:「十分な睡眠を取らないと、体のストレスホルモンのレベルが上昇し、それが血圧を高める原因になることがあります。とくに、慢性的な睡眠不足は高血圧のリスクを増加させると考えられています」
(2)心臓病と心筋梗塞:「睡眠不足は、動脈硬化の進行に関連していることが指摘されています。これは、心臓病や心筋梗塞のリスクを高める要因です」
(3)脳卒中:「睡眠不足は脳血管の健康にも影響を及ぼし、脳卒中のリスクを高めることが示唆されています」
(4)心不全:「心臓の健康に悪影響を及ぼし、長期的には心不全のリスクを増加させる可能性があります」
(5)心リズム障害:「心臓のリズムに関連する問題、たとえば心房細動なども、睡眠不足により発生する可能性があります」
(6)代謝異常と肥満:「睡眠不足は代謝機能の低下を招き、肥満や糖尿病のリスクを高めます。これらの状態は心血管疾患に直結します」
(7)免疫機能の低下:「睡眠は免疫システムの正常な機能に重要であり、不足すると感染症のリスクが高まります。これも、間接的に心血管系の健康に影響を及ぼす可能性があります」
(8)精神的ストレスの増加:「睡眠不足は不安やうつ症状を悪化させることがあり、これらの精神的ストレスも心血管系に悪影響を及ぼします」
「若いときは無理がきく……そう思う方も多いと思います。ですが、健康を維持するためには『休養』が必要です」と、五藤医師は語気を強める。
「神田さんは、大事な一人娘を亡くした、という大きなショックもあり、精神的ストレスの増加による気力低下、食欲低下から症状が進んだ可能性もあると思います。いまは、十分な休養と治療に専念し、元気な姿を見せてくださることを願います」
神田の笑顔を、ファンは心待ちにしている。
取材・文/吉澤恵理
( SmartFLASH )