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シッターに1億円相当を盗まれた“有名芸能人”が「水原騒動」に言及…「大谷選手がいちばん傷ついた」

エンタメ・アイドル 投稿日:2024.04.12 06:00FLASH編集部

シッターに1億円相当を盗まれた“有名芸能人”が「水原騒動」に言及…「大谷選手がいちばん傷ついた」

(写真・AP/アフロ)

 

 違法賭博で借金を抱えた水原一平元通訳(39)が、大谷翔平(29)の銀行口座から450万ドル(約6億7500万円)を窃盗した疑いがもたれている。

 

 アメリカの有力紙「ニューヨークタイムズ」のウェブ版は現地時間4月10日、「大谷の元通訳が有罪答弁の交渉中か」と題する記事を掲載した。

 

 記事では捜査関係者の話として、水原氏が犯罪を認める方向で交渉が進んでおり、「操作は急速に終結に近づいている」としている。

 

 

 水原氏が大谷から盗んだ金額については、当初報じられていた450万ドル(約7億円)よりも多かった可能性があるという。水原氏は、大谷に送金したことがバレないように大谷の口座の設定を変更、送金の確認やアラートが送られないようにした証拠もつかんだ――としている。

 

 一方、日本の芸能界でも、側近に裏切られて財産を横領されたり、窃盗されたりする事件が後を絶たない。本誌は、2014年にベビーシッターによる巨額の窃盗事件が発覚した神田うの(49)を直撃した。

 

「大谷選手に私がアドバイスなんて、とても……。失礼になってしまいます。ただ、私の経験から言えることは、大谷選手は水原さんに嘘をつかれたことに、いちばん傷ついたと思うんです」

 

 本誌に冒頭のように語った神田うのは、持論をさらにこう続ける。

 

「水原さんは、『ギャンブルで借金を作ってしまいました。僕はこれから一生あなたに尽くして、何十年かかっても返済していきます。本当にごめんなさい』って、正直に言えばよかった。そうすれば、大谷選手は彼を許していたはずです。信用していた人からつかれた嘘は、いっぱい傷つくし、一生残るんです」

 

 じつは、うのも“もっとも信頼していた人物”に裏切られた経験を持つ。

 

 2014年、自宅からエルメスの高級バッグ「バーキン」ほか、貴金属などを合わせて約70点、購入金額で1億円以上を、ベビーシッターのI(当時60歳)に盗まれていたことが発覚したのだ。

 

 2011年より、Iはベビーシッター専門の会社から派遣され、うのと夫の西村拓郎氏の面接をクリアして採用された一人だった。Iは、自身の経歴について、うのにこう言っていたという。

 

「私は長野のお寺の娘で、主人は中小企業の社長です。お金にはまったく困っていません。もう自分の子育てが終わったので、これからは人助けをしたいんです」

 

 裁縫が得意で、気配りもできるIに、うのは尊敬の念を抱いていた。当時、4人のシッターを雇っていたうのに、Iはこんな報告をすることがあった。

 

「私の前の時間に入ったシッターさんの様子を見ていたら、お嬢さんをほったらかしにしていましたよ。私だったら目を離さずに抱っこします」

 

「お手伝いさんがガサツだから、シャンデリアの下にガラスの欠片が落ちていました。私ならもっと丁寧に掃除しますよ」

 

 うのにとってもっとも大切なのは、娘の身の安全を守ること。それだけに、Iの忠告はありがたかった。Iがうのの自宅で過ごす時間は少しずつ増えていった。Iはまた、うのが夫と衝突したときなどは、優しく寄り添った。

 

「ママ(うの)はお仕事をされて、ご自分で立派にお稼ぎになっています。お嬢さんは私がサポートしますから、ご主人とは離婚された方がよろしいんじゃないですか?」

 

「私はお嬢さんが20歳になるまで、これから先も面倒をみていきます。ずっとママにお仕えします」

 

 うのはIの心遣いに心底感動し、感謝していた。だが、うのの自宅には、少しずつ異変が起きるようになる。

 

「現金がなくなっていることに気づいたんです。お金を使っていないのに、すっごく減っているんです」

 

 自分のために働いてくれているスタッフたちに嫌疑をかけることに躊躇(ためら)いもあったが、 皆一様に「触っていない」と否定した。ただ一人、Iだけは違った。

 

「ママの財布が床に落ちていたのを拾って元の場所に戻したことはあります。だけど、財布を開けたりはしていません。じつは私も、この家に来るようになってからお金がなくなっていることが何度かありました」

 

 うのはこのIの告白に衝撃を受けた。

 

「そんな目に遭っていたなんて。こちらが、Iさんに対して『大変申し訳ありません』というべき話じゃないですか。すぐに夫に相談して鍵付きのロッカーを設置しました」

 

 そして、うのは盗難届を警察に提出した。ベビーシッター、お手伝いのほか、ベテランのマネージャーも捜査の対象になった。全員、ポリグラフ検査(嘘発見器)を受けて、Iだけが「グレー」で、ほかは「白」と判定された。うのは、それでもIを信じていた。

 

 数日後、警察が実家にやってきて、バッグをうのの目の前に差し出した。

 

「これは、神田さんのものではないですか? このバッグは都内の質店に売られていたもので、売ったのはIです」

 

 うのはこの現実を受け入れられなかった。

 

「ショックで放心状態になりました。何も言葉を発せないくらい。隣にいた母も言葉を失って、突発性難聴になってしまいました」

 

 うのの焦燥ぶりに、まわりのスタッフはいっさい声をかけられなかったという。

 

「人生で受けたいちばんの衝撃でした。すごく信頼している人に裏切られるなんて」

 

 だが一方で、犯人がIであるならば、辻褄が合うことがたくさんあった。

 

「彼女にとって重要だったのは、少しでも長く私の家にいて、金目の物を物色する時間を確保することだったんです。そのためには、まわりのシッターさんやお手伝いさんを貶(おとし)めて、自分のシフトを長くしてもらう。私が離婚すれば、よりたやすく騙すことができる。私の財布からIさんの指紋が出ても、『拾って戻したことがある』と言い逃れができる――。彼女はぜんぶ計算していたんだなと思います」

 

 2015年に裁判で、Iは懲役2年4月、執行猶予4年の有罪となった。

 

「Iさんから謝罪は一度もありませんでした。私はものすごい自己嫌悪に陥って、わんわん泣いて、娘に『あんな人物を近づけてしまってごめんね』と謝りました。こんなにおぞましい人間が、私のいちばん近くにいたなんて。後悔してもしきれません」

 

 うのは自分の身近にいる本当に信じられる人を大切にしようと、この経験から学んだという。

 

「だからといって、人に対して疑い深くなったということではないんです」

 

 それから6年後、うのは再び窃盗被害にあった。2021年7月6日、SNS用の動画の撮影中に、うのはピアスを外してテーブルの上に置いたのだが、しばらくしてその片方が消えていた。

 

「ピアスは3カラットのダイヤがついたもので、2つ合わせて1800万円で購入したものでした。現場にいたのは、2年のつき合いになる撮影スタッフの若い女性と、コスメの社長と、マネージャーと私の4人だけ。みんなで探してみたけど、全然、見つからないので、やむなく、警察に紛失届けを提出しました」

 

 赤坂署が女性スタッフに任意で事情聴取したところ犯行を自供した。盗んだ翌日、リサイクルショップに売りさばいていた。

 

「え? あの状況で持ってく? って思いましたね。お金に困っているのであれば、そう言ってくれればよかったのに…」

 

 またも、信じていた人に裏切られてしまったのだ。

 

「このときは、けんちゃん(美川憲一)に『しっかり仕舞っとかなきゃダメよ』と注意されました。けんちゃんだって、けっこう(盗難を)やられているのに(笑)」

 

 Iの事件発覚からは10年近くがたったが、心の傷は残っているという。

 

「だからこそ、私は大谷選手のことを“本当にすごい方だな”って思います。いま、大変なショックを受けているはずなのに、ああやって活躍されているんですから」

 

ヘアメイク・胡桃沢和久(Iris)

( 週刊FLASH 2024年4月23日号 )

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