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「コロンブス」騒動だけじゃない!世間があきれるアーティストの勉強不足「そんな意図はない」では許されない大炎上
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.06.14 20:12 最終更新日:2024.06.14 20:12
ロックバンド「Mrs.GREEN APPLE」をめぐる大炎上が止まらない。6月12日に公開された新曲『コロンブス』のミュージックビデオ(MV)に対し、先住民を想起させるような “類人猿” たちに人力車を引かせたり音楽を教えたりする表現が差別的であると批判が殺到。
翌13日にはMVが公開停止となり、レコード会社と所属事務所が連盟で謝罪。さらに、ボーカルの大森元貴も謝罪文を発表し、キャンペーンソングとして起用していたコカ・コーラは「いかなる差別も容認していない」とのコメントを出すに至っている。
17日に出演予定だった『CDTV ライブ!ライブ!』(TBS系)は、出演見合わせ。その他、複数の歌番組で変更が想定されており、騒動はまだまだ続きそうだ。
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「今回のMVで、ボーカルの大森さんがコロンブスに扮し、類人猿を働かせたり教導するような表現が『奴隷制や植民地主義の肯定ではないか』と問題になっています。
1988年に発表されたアイドルグループ『光GENJI』の3枚めシングル『パラダイス銀河』には、『しゃかりきコロンブス』という歌詞がありました。作詞したASKAは、かつてブログで《しゃかりきになって探したって、コロンブスさえも発見することができない夢の島(子供の場所)》という意味合いだったと明かしていますが、当時と今では歴史的認識がまったく違います。
コロンブスという歴史上の人物名を、“楽し気な” とか “ワクワクする” といった、1980年代のような安易なイメージのまま映像作品にすることに、誰も異議を唱えなかったのが残念でなりません」(音楽ライター)
ボーカルの大森は、謝罪文で、差別的な表現を懸念しつつ、《類人猿を人に見立てたなどの意図は全く無く、ただただ年代の異なる生命がホームパーティーをするというイメージ》と語っている。しかし、結果的に歴史や文化的背景に配慮できなかったのは勉強不足のそしりを免れないだろう。
このようなアーティストの “勉強不足” に端を発する炎上騒動は、過去の事例に照らし合わせても枚挙にいとまがない。
「最近では、5月に『熱闘甲子園』(テレビ朝日系)の主題歌に抜擢されたロックバンド『ねぐせ。』をめぐる炎上が思い浮かびます。このときは、テーマソング『ずっと好きだから』の歌詞に複数の誤字が見つかったほか、野球の応援ソングにもかかわらず、『世間の外野なんて聞こえない』と “外野” を揶揄したフレーズが批判にさらされました」(同)
さらに遡ると、出るわ出るわ――。
「2022年には、赤地に白い十字マークと林檎のデザインをあしらった特典グッズが、『ヘルプマークにそっくりだ』と椎名林檎が炎上。同じく2022年には、藤井風がYouTubeのカバー動画で『Nワード』と呼ばれる人種差別的な用語を使っていたことが問題視され、謝罪しています。
2021年には、ビジュアル系バンド『メリー』がアーティスト写真でメンバー3人の全身を黒く染め、『差別的表現ではないか』と指摘されて差し替えに。
この種の黒塗りメイク、つまり『ブラックフェイス』問題は欧米でタブーとされていますが、2015年に『ももいろクローバーZ』が『ラッツ&スター(元シャネルズ)』と並んで黒塗りするなど、再三物議を醸してきました。
このほか、2011年には氣志團が、2016年には欅坂46が、衣装がナチスに似ているなどとメディアで報じられました。いずれの炎上案件も、無自覚なのか甘く見ていたのかわかりませんが、定期的に炎上している印象です」(同)
大炎上が起きると、たいてい「そんな意図はなかった」「そんなつもりはなかった」と言い訳されるが、そうした言葉で炎上が収まることはない。情報が瞬時に伝わる時代だけに、アーティストも無知や無自覚でいるわけにはいかないのだ。
( SmartFLASH )