7月1日、俳優の伊藤英明が所属事務所からの退社と独立を発表した。
伊藤はもともと、故・小笠原明男氏が設立した芸能事務所「A-team」(2024年休業)に所属していたが、小笠原氏が逝去した後の2022年3月からは土井弘子氏が社長の芸能事務所「グランパパプロダクション」に移籍し、活動を続けていた。
独立を発表した同日、元「週刊文春」記者の中村竜太郎氏によるインタビュー記事が公開された。
【関連記事:伊藤英明、48歳の“激やせ”姿に「ヤバいやつじゃない?」とザワつくSNS…「筋肉も一緒に」10kg減量のワケ】
伊藤は独立に際し、「25年間かけて、『俳優・伊藤英明』を作ってくれたのが明男さんです。6年前に彼が亡くなって、一気に自信がなくなりました」と、小笠原氏の存在が大きかったと回顧。そして自分のキャリアを振り返り、「今までずっと、明男さんと土井さん、二人に守られてやってきたという感覚があったんです」と明かした。
芸歴25年超のベテラン俳優としては意外な発言だが、芸能記者はこう語る。
「2024年2月、伊藤さん主演の映画『海猿』の原作者・佐藤秀峰氏が、撮影当時の現場で『主演俳優』に挨拶しようとしたところ、その俳優から『挨拶しなきゃダメ!?』と吐き捨てられ、不快な思いをしたと告白しました。『主演俳優』と匿名ですが、伊藤さんを連想させます。
その直後に伊藤さんも、Instagramで『海猿』は『一生の財産』と投稿し、原作者の告白に反応したことでさらに騒動は大きくなったんです。
事の真相はわかっていませんが、伊藤さんは長年、一流俳優としての待遇を受けていたのでしょう。そのネガティブな側面に光が当たり、彼としても考えるところがあったのかもしれません」
独立を報告するInstagramの投稿には《日本国内、国外の様々な作品に携われるよう》と記しているように、今後、伊藤は海外挑戦をする意向だという。
一方、近年の伊藤について「役者として根性を見せていた」と話すのは、芸能プロダクション関係者だ。
「2023年9月、主演舞台『橋からの眺め』に出演するため、体重を10kg減量して役作りをしていましたが、その最中に出演したバラエティ番組を見た視聴者からは、体調不良を心配されるほどの激ヤセぶりだったんです。
最近は舞台への出演も多く、活躍の場を選ばないという印象でした。白髪や老眼といった“老い”を隠そうともしない様子で、過去の“イケメン俳優”のイメージからなんとか脱皮をしようとしていたんだと思います」(同前)
その伊藤は、自身より3つ歳上の木村拓哉を“先輩”として慕っていると同関係者はいう。
「伊藤さんといえば、2022年に地元・岐阜県でおこなわれた『ぎふ信長まつり』に木村拓哉さんが登場したときの“立役者”として、話題になりました。
木村さんとは2023年公開の映画『レジェンド&バタフライ』で共演して意気投合しました。それ以来、伊藤さんは木村さんに対して敬意を抱いています」(同前)
木村も同じように所属事務所の“重鎮”だった故・ジャニー喜多川氏を亡くした。そして、2023年には喜多川氏の性加害報道で旧ジャニーズ事務所は激しい批判に晒され、“解体的出直し”を迫られた。
「恩人の死後、事務所を去ることにした伊藤さんに対して、事務所に残ることを決めた木村さんはまさに正反対。
エージェント会社『STARTO ENTERTAINMENT』が設立された後、『TOKIO』『嵐』といった大物たちも新事務所を設立し、“新体制”をアピールしていました。
しかし、木村さんだけは“長男”としての威厳を示すように、何があっても離れないという姿勢を見せています。
SMAP解散騒動の後も、ただ一人だけ残留し続けることを決断したように、ジャニーさんに恩を感じている部分が人一倍大きいんです」(同前)
さて、伊藤が“人生の転機”で下した決断の行方やいかに――。
( SmartFLASH )