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坂本冬美の『モゴモゴ交友録』MIYAVIさん(42)ーー 世界30カ国以上を渡り歩く “サムライギタリスト” との共演

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.07.27 06:00 最終更新日:2024.07.27 06:00

坂本冬美の『モゴモゴ交友録』MIYAVIさん(42)ーー 世界30カ国以上を渡り歩く “サムライギタリスト” との共演

MIYAVI、坂本冬美

 

 一人の歌手として、代表曲をいろんなアーティストの方にカバーしていただけるというのは、嬉しいと同時に誇らしい気持ちになります。

 

 わたしの歌でいちばん多いのは『夜桜お七』。水樹奈々ちゃん、ジェロくん、前川清先輩、高見沢俊彦さん……海外の方が歌ってくださっているのもYouTubeなどで拝見しますし、なんと! 中森明菜さんも、アルバム『艶華-Enka-』の中でカバーしてくださっています。

 

 

 違う歌手の方が歌うことで、曲に新しい命が吹き込まれ、わたしが歌う『夜桜お七』とは違う歌になって歩きだすーー。こんなに嬉しいことはありません。

 

 でも、それ以上にワクワクするのは、アレンジを加えていただき、これまでとは違う解釈をされることで、新しく生まれ変わったその歌を、最高のミュージシャンの方と一緒に、わたしの歌として皆さんにお届けできたときです。

 

 奇跡の瞬間がやってきたのは、2週にわたって放送された『MUSIC FAIR』(フジテレビ系)の2週め、2012年7月14日の放送のことです。MIYAVIさんがアレンジを加えた、「坂本冬美×Takamiy×雅-MIYAVI-」による『夜桜お七』はもう最高で、マイクを握ったわたしの手は、最後までしびれっぱなしでした。

 

 翌月8日には、代々木第一体育館から生放送された『FNSうたの夏まつり』で、「坂本冬美×Takamiy×雅-MIYAVI-」による『夜桜お七』アゲイン!

 

「うおぉぉぉぉぉ〜っ!」

 

 地鳴りのような歓声のなか、高見沢さんのギターが、ギュイ〜ン、ギュイ〜ンと唸りを上げると、それに共鳴するように、世界を驚かせた “サムライギタリスト” MIYAVIさんのスラップ奏法から生み出された音が、ド迫力で迫ってきます。

 

 高見沢さんお一人でもめっちゃ贅沢なのに、ギター1本を手に世界30カ国以上を渡り歩き、音楽の神様から愛されたMIYAVIさんがご一緒です。このときのわたしの気持ちを、どんな言葉で表現すればわかっていただけるでしょうか。元競泳選手の北島康介さんではありませんが、 “チョ~気持ちいい” の極みです。

 

 その次にMIYAVIさんにお会いしたのは、9年後の『第72回紅白歌合戦』のステージでした。

 

 石川さゆりさん、ラッパーのKREVAさんと3人で、『火事と喧嘩は江戸の華』を演奏されたMIYAVIさんに、ステージ横で「お久しぶりです!」とご挨拶。そして4度めが、今年4月に放送されたNHKの『うたコン』です。

 

 リハーサルで「歌の途中で僕が前に出ますから、そのタイミングで冬美さんも前に出てきてくださいね」とMIYAVIさんから言っていただきましたが、なんでもすぐに忘れちゃうのが得意中の得意なわたしです(苦笑)。

 

「ごめん。合図して!」とお願いして、いざ本番! 歌いながら、ふとMIYAVIさんに目をやると、アゴをクイッとして合図を送ってくださって。

 

ーーここだ!

 

 無事に、わたしも前に出ることに成功。ホッです。

 

 録画されている方は、確認してください。MIYAVIさんがアゴをクイッと動かした次の瞬間、わたしが前に出ている姿がバッチリ映っていますから(笑)。

 

 優しくて気遣いができて、ただそこにいるだけで雰囲気があり、とにかくカッコいいMIYAVIさん。お会いするたびに目の色(カラコン)が変わっているような気もしますが、それもMIYAVIさんをMIYAVIさんたらしめているひとつなんでしょうね。

 

 今年9月で43歳。 “サムライギタリスト” MIYAVIさんは、無限の可能性を秘めたアーティストです。

 

 ぜひ、またご一緒させてくださいね。

 

さかもとふゆみ
1967 年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、最新シングル『ほろ酔い満月』が好評発売中!

 

写真・中村 功
取材&文・工藤 晋

( 週刊FLASH 2024年8月6日号 )

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