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「日テレはホクホクでしょう」業界関係者が見た『24時間テレビ』大成功の要因――「台風」「脱ジャニ」だけじゃなかった“マラソンの勝算”
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.09.04 12:00 最終更新日:2024.09.04 14:06
日本テレビ系で放送されたチャリティ―番組『24時間テレビ47 愛は地球を救うのか?』の平均視聴率(関東地区)が、世帯平均12.5%、個人は7.5%を獲得したことが9月2日のビデオリサーチ調査でわかった。瞬間最高視聴率は募金マラソンランナーのやす子が完走した直後の場面で、世帯平均で25.4%をはじき出した。また、番組終了時点での募金額が約4億3800万円だったこともわかった。
この数字は、前回の世帯平均視聴率11.3%、募金額約2億2200万円を大幅に上回るもの。日テレ内では「大成功!」の声が聞かれているという。テレビ関係者がこう話す。
「日テレ内では視聴率や募金額がわかって、ホクホクだったと思います。大きな要因は、台風10号の影響で、外出を避けて家でテレビを見る世帯が増えたことが挙げられます」
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一方、放送前からの批判も多かったやす子の24時間マラソンは、その是非を含め、走る前から喧々諤々のやり取りが注目を集めていた。
「日テレとしては、やはり『台風の中で走らせるべきではない』という人が多かったと言います。24時間テレビは大手スポンサーが付いています。スポンサーからすると、やす子さんを無理に走らせたり、倒れたりしたら大変なことになりますからね。本人の意向もあると思いますが、社内では走るか走らせないか、激しい意見の対立があったといいます。
でも最後は『走らせる』という選択肢に。結果として視聴者は、雨の中で走らせることで、何かハプニングが起きるのではないかと固唾を飲んで見ていた。それが結果的に数字を押し上げたのでしょう」(同)
雨に濡れながら走るやす子については視聴者からの批判が相次いだ。
「やす子さんの下着が透けて見えるなど『もっと配慮すべき』などの声が多く聞かれていましたね。でも、児童養護施設で育ったというやす子さんが走ることで、集まった募金は全国の児童養護施設のために使われるという目的がはっきりしていた。それにやす子さんの好感度にも救われました」(同)
今回の24時間テレビは、旧ジャニーズのタレントを外したほか、番組内のドラマでは香取慎吾などを起用し、“脱ジャニ”路線を図ったともいえる。これについては、「日テレとしてはチャレンジだった」(同)という。
「日テレ内では、とりあえず数字が出たことで胸を撫でおろしていると言います。これで来年以降も24時間テレビを続ける自信が付いた。ただ、『日テレはこの特番に依存し過ぎだ』との声も内部にあり、今後は番組の変革も求められるでしょう」(同)
「愛は地球を救うのか?」の問いかけに答えは出たのだろうか。
( SmartFLASH )
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