エンタメ・アイドル
『モノマネMONSTER』審査基準に違和感続出…「似てるけど面白くない」モノマネ番組のジレンマも表出
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.04 14:17 最終更新日:2024.12.04 14:17
12月2日に放送された『モノマネ MONSTER』(日本テレビ系)。応募総数1776件から勝ち抜いた23組のモノマネタレントたちが激突し、王者を決める戦いが繰り広げられた。
「審査をするのは、会場に参加している10代~50代の一般審査員100人です。どれくらい似ていたかを評価する “コピー度” 5点、演出の工夫などに加点する “エンタメ度” 5点の2項目で、持ち点1人10点、合計1000点満点という方式ですが、“面白さ” 重視なのか “モノマネの技量” 重視なのかが散漫になってしまった印象です」(エンタメ担当記者)
演出がうまいのは、芸人系の出演者だ。タモリのモノマネでおなじみのジョニー志村や、明石家さんまのモノマネでおなじみのほいけんた、飛び道具のような荒業を見せるキンタロー。などが常連出演者。だが、優勝まではいかない傾向が強い。
一方、番組で結果を残したのは、歌マネ系のタレントたちだった。ベテランの荒牧陽子、若手の松浦航大、YouTuberのよよよちゃんなどが上位の常連に名を連ねている。
【関連記事:「こんなふうになる思わんかった!」松本人志モノマネ“封印”でJP思わず絶叫、新たな「激似キャラ」模索の日々】
このあたりの面々が毎回のように決勝に上がり、優勝を争っている印象が強い。実際、今回の優勝者は複数の歌手の声色を自在に操る芸風が人気の松浦に決まった。しかし、これに異を唱える意見も多い。
「単純に『似てる』『似てない』と、松浦さんの技量に言及する声も多くありますが、いちばんの問題はそこではないようです。
多くの視聴者が求めているのはモノマネ芸人の面白さなのに対し、実際の番組ではそっくり度が偏重されてしまったのかもしれません。
せっかく “コピー度” と “エンタメ度” に採点を分けたのに、“コピー度” に重きが置かれすぎているのではないか、との意見も。このギャップから、SNSには違和感や不満が多数寄せられています」(同前)
Xにも、今回の採点基準には疑問を呈する意見が多く投稿されていた。
《Mr.シャチホコさんの方が似てたし、タップダンスでエンタメしていたと思ったんだけどな(´-`)oO 何基準なんだろ?》
《コピー度とエンタメ度とか何のためにわけたんですか?www昔のモノマネ王座みたいに審査員が10人居て1人10点満点最高100点満点の採点でいいのに》
《モノマネって笑いが入ってこそだと思うのよ ただ似てるだけなら歌真似カラオケじゃん》
だが、今回表出したこうした意見は、モノマネ番組のジレンマでもあるという。前出・エンタメ担当記者が続ける。
「歌声が似ているということは、番組としては “コピー度” が高いということになるのでしょうが、これに批判が集まることが多いんです。実際、ネット上には『歌マネは似ているだけじゃ面白くない』という辛辣な意見も上がっていました。
確かに、似ているだけの歌マネでは本家には劣ります。本家そっくりになるべく近づけるのがモノマネ芸の本懐なのでしょうが、それだけでは視聴者は満足してくれません。本家に似せたうえで、どう面白いかが試されているのでしょう」
面白さとそっくりさを兼ね備えた “モノマネスター” の出現は、ありうるだろうか。
( SmartFLASH )