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坂本冬美の『モゴモゴ交友録』北村匠海さん(27)ーー「あっ、『猫』の人だ!」……まさか2年後にCMで共演するなんて夢にも思わず

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2024.12.21 06:00 最終更新日:2024.12.21 06:00

坂本冬美の『モゴモゴ交友録』北村匠海さん(27)ーー「あっ、『猫』の人だ!」……まさか2年後にCMで共演するなんて夢にも思わず

「クリアアサヒ秋バージョンは、クリアブギウギJAZZ篇。俳優・北村さんとの共演ではなく、歌手同士 のセッションという感じでした」(坂本冬美)

 

 クリアアサヒのCMでご一緒させていただいている北村匠海さんと初めてお会いしたのは、NHKホールが耐震工事のため、東京国際フォーラムをメイン会場としておこなわれた2021年の『第72回NHK紅白歌合戦』でした。

 

 新型コロナウイルス対策で発令された緊急事態宣言が解除され、2年ぶりの有観客で開催された『紅白歌合戦』。

 

 初出場だった北村さんは、白組の2番手で4人組ロックバンド「DISH//」のボーカルとして登場。素敵なお仲間と一緒に、大ヒットした『猫』を披露されました。

 

 

 北村さん、菅田将暉さん、星野源さん……歌手としてもすごいけど、役者としてもすごいという方は、きっとバランス感覚が優れていらっしゃるのだと思います。

 

 歌手のときは歌うことを楽しみ、役者のときは演じることを楽しんでいらっしゃる。そんな感じがします。

 

 一方のわたしが、素敵な映像をバックに『夜桜お七』を歌わせていただいたのは、NHK放送センターのスタジオです。

 

 同じ『紅白歌合戦』という舞台ではありましたが、わたしと北村さんの間には、ロックと演歌、東京国際フォーラムとNHK放送センターという隔たりがあって、交わることはない……はずでした。

 

 小さな奇跡が起きたのは、NHK放送センターから東京国際フォーラムに移動し、ステージの袖でフィナーレを待っているときです。

 

“気を緩めず、最後までしっかりと” という、ほどよい緊張感と、 “なんとか無事に自分の出番を終えた” という安心感で、わたしの気持ちはあっちに行ったりこっちに来たり。ゆらゆらしていたそのとき。

 

 ふと見ると、わたしのすぐそばに北村さんが静かに佇んでいらっしゃるじゃありませんか。

 

「あっ、『猫』の人だ!」

 

 お顔を見た瞬間、そう思いましたが、思っただけで口にはしていません。

 

ーーどうして?

 

 だって、そのときの北村さんには、そんな言葉を口にできないような、話しかけちゃいけないような、物静かな雰囲気があったんです。

 

 あれから2年……クリアアサヒのCMのお話をいただき、まずびっくり。北村さん、吉岡里帆さんとご一緒だと伺って、二度びっくりです。「えっ、えっ、えっ、えっ…わたしでいいんですか!?」と、声が裏返ってしまいました(笑)。

 

 CM出演のオファーをいただいたのは、もちろん嬉しい。でも、共演させていただくお2人が、今をときめく北村さんと吉岡さんです。

 

 きっと、北村さんも吉岡さんも、わたしの名前を聞いて、 “あれ!?” と、思われたはずです。お2人ともお優しいので、口にはされなかったと思いますが、モゴモゴモゴ(笑)。

 

 出来上がった映像を見て、まず思ったのは、「わたしもやればできるじゃん」ということです(笑)。

 

 いつもは眉間に皺を寄せて歌っているのに、CMの中のわたしは、すごく楽しそうな顔をしていて。大好きなビールを飲んで歌っているわけですから、当然と言えば当然ですが、それにしてもです。

 

 北村さんも吉岡さんも、クリアアサヒの美味しさを伝えようと自然な演技をされているのに、わたし一人だけが素のまま、楽しそうに飲んで歌っていて、モゴモゴモゴ。

 

 北村さんのファン、吉岡さんのファンの方に “なんなの、このオバチャン!?” と思われているんじゃないかと、内心、ヒヤヒヤドキドキしています(苦笑)。

 

さかもとふゆみ
1967 年3月30日生まれ 和歌山県出身『祝い酒』『夜桜お七』『また君に恋してる』『ブッダのように私は死んだ』など幅広いジャンルの代表曲を持つ。現在、最新アルバム『想いびと』が好評発売中!


写真・中村 功
取材&文・工藤 晋

( 週刊FLASH 2024年12月31日号 )

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