紅白出場の覆面アーティスト “後ろ姿写真”連続投稿に波紋　身を守るための“ネットリテラシー”とは

 

　黒髪ロングヘアにセーラー服。そして、素顔を隠して投稿した“弾き語り動画”がSNSで瞬く間に人気を呼んだtuki.。謎に包まれた現役女子高生アーティストの躍進が止まらない――。

 

「tuki.さんがブレイクするきっかけとなったのが、2022年4月、当時中学2年生だった彼女がTikTokで弾き語り動画をあげたことでした。2023年には、自身で作詞作曲を務めたオリジナル曲『晩餐歌』が完成。

 

　同曲を、同年9月にYouTubeにアップすると、中学生とは思えない歌声と歌詞が同年代に支持されました。2025年1月時点で、同曲は2050万回再生を記録しています。

 

　お父さんに借金をして挑んだと言われているレコーディングは、照明を落として素顔が見えないようになっていますが、艶のある黒髪ロングヘアとセーラー服が印象的で、tuki.さんの代名詞にもなりました」

 

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　わずか1年で多くの同年代の心を掴んだ彼女の勢いは、飛ぶ鳥を落とす勢いで年末の大舞台への切符を手にすることとなる。

 

「2024年の『第75回NHK紅白歌合戦』に出場しました。“月”のモニュメントに座り、幻想的な雰囲気のなかでテレビ初披露となるパフォーマンスを披露。これまではSNSを利用する若年層のファンがほとんどでしたが、『紅白』を通して幅広い世代に認知されるようになりました。

 

　そんな彼女がSNSでたびたび掲載しているのが、自身の“後ろ姿”です。1月7日には、都内の施設内に掲載されているファーストアルバムリリースを記念したポスターの前で撮影した写真をアップ。他にも、渋谷駅前や人気キャラクターのポップアップストアに来店した様子を投稿。彼女の私生活が垣間見える投稿に喜ぶファンがいる一方で、“身バレ”を心配する声も聞こえてきます」

 

　実際に、Xでは2024年7月に

 

《結構やばいかもしれない、、、学校で一番仲いい子にバレてる気がする、、2人きりでいる時に横で私の曲歌ってる これは自意識過剰なのかな？今まで顔出さなかった諸先輩方もヒヤヒヤしたことあったのかな》

 

　と友人との様子をポストしている彼女。X上では身を案ずる声もあがっている。

 

《tuki.ちゃん、身バレ顔バレしそうやな　これもブランディングなのか》

 

《tukiちゃん未成年だし身バレしたら大変な事になりそうだから気をつけて欲しい》

 

《tuki.好きだけど、身バレしたくないのか、したいのかわからんなぁ。後ろ姿だけでも背景とかで特定班がすぐ見つけちゃいそう。。Adoみたいに一切出さない方がいいのでは？》

 

　Adoをはじめ、覆面で活動しているアーティストのSNS利用は特に注意が必要と語るのは芸能ジャーナリストだ。

 

「tuki.さんの写真に写っている背景で行動範囲が分かりますよね。また、私服を掲載していることで、たまたま目撃した人にtuki.さん本人だと特定される可能性があります。例えば、本人が映っていなくても料理の写真ひとつで、来店した飲食店が特定されたり、自宅内の写真だけで、壁の模様や色から住所が特定されてしまうケースもあります。

 

　高校を卒業した後に顔を出す予定があるとしても、今は友人にも身バレを心配している状態。であれば自身の私服や場所が特定できるような写真を掲載しないのが一番でしょうね。また、撮影日と投稿日をずらす、“時差投稿”も必須でしょう。

 

　まだ未成年の彼女ですから、周りの大人のサポートも大切です。ネットリテラシーを理解することが、彼女の“覆面活動”を守ることにつながります」

 

　同じ覆面人気アーティストのAdoに相談してみるのもいいのかも……。

( SmartFLASH )