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【中居正広問題】記事内容訂正で「文春」に集まる的外れな批判、トラブルを“なきもの”にする人たちまで…フジテレビが犯した本当の“罪”とは
元SMAPの中居正広による「女性トラブル」に、社員が関与したとして揺れているフジテレビ。1月27日には、10時間半にものぼる異例の“やり直し”会見を開いたが、一時は怒号が飛びかうなど、同社の経営陣は厳しい追及を受けた。その一方で、波紋を呼んでいるのが「週刊文春」による“訂正”だ。
《【訂正】本記事(12月26日発売号掲載)では事件当日の会食について「X子さんはフジ編成幹部A氏に誘われた」としていましたが、その後の取材により「X子さんは中居に誘われた」「A氏がセッティングしている会の“延長”と認識していた」ということがわかりました。お詫びして訂正いたします》
「週刊文春」は2024年12月26日に第一報を報じたが、1月28日、訂正文を掲載したのだ。
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「当初は、中居さんと女性がトラブルになった会食を、フジテレビ幹部社員のA氏がセッティングしたと報じられていたため、フジが会社として女性をタレントにアテンドするようなシステムを黙認していたのではないか、と疑われていました。ところが、少なくともトラブル当日の会食には、A氏がかかわっていないことがわかりました。
フジテレビの清水賢治新社長は囲み取材で、この点について『なぜあのタイミング出だしたのか、というのがいちばん疑問に思ったところです』『ベースがどういうファクトだったのか、ベースにほころびがあると、みなさまにとっても真相が、積み上げていくものが崩れてしまう。そこは、もう少しきちっとした対応が必要なのではないかなと思います』と苦言を呈しています」(芸能記者)
こうした事態に対し、著名人からも文春を批判する声が出ている。1月31日、社会学者の古市憲寿氏はX上で
《信用力が落ちた『週刊文春』は、社会的役割を終えた、というのが僕の意見です》
と、同誌の“廃刊”を訴え、編集者の箕輪厚介氏は
《文春の姑息な印象操作はお家芸です。こんなやつらが金稼ぎ目的で社会的リンチしてるんだから終わってるよ》
などと、痛烈な批判をおこなっている。
「中居さんのファンと思しきアカウントでは、一連の報道を“ガセ記事”と評して、トラブルそのものがなかったかのような印象を持つ人も出てきているようです。
しかし、A氏が当時の会食をセッティングしたかどうかは瑣末な点のはず。笑福亭鶴瓶さんやヒロミさんも参加したことを認めている中居さん主催のBBQに、被害女性はA氏の誘いで参加したことを『週刊文春』は報じています。記事によると、BBQについては鶴瓶さんやヒロミさんも認めており、被害女性はA氏に『こういう会に参加して損はないからさ。仕事に確実につながるからさ』と言われたと語っています。被害女性は仕事の延長線上という認識で、Aさんを通じて中居さんに引き合わされていますし、そういう認識だったからこそ、トラブルを会社に相談したわけです。
一方、フジテレビはトラブルを把握しておきながら、1年半にわたり中居さんを番組に起用し続けたうえ、中居さんにトラブルの詳細について確認することもしませんでした。嘉納修治フジテレビ前会長は、Aさんに対して『人権意識の不足から十分なケアができなかった』と反省しています。まさにこの点が、フジテレビの犯した“罪”として問われているのです」(芸能ジャーナリスト)
トラブルを“なかったこと”にしたがる人たちの心理には、どんな背景があるのか。
「ひとつは、フジテレビがおこなった10時間を超える異例の会見で、感情的な質問を繰り返す一部の記者に嫌気がさし、ある種の判官贔屓で、フジテレビの肩を持つ人が出てきたのではないでしょうか。また、中居さんは被害女性と和解していますから、芸能界引退という選択にいまだ納得できていないファンもいるようです。いずれにせよ、被害を受けた人がいるという、いちばん肝心な点が置き去りにならないか心配ですね」(芸能記者)
誤りは正されるべきだが、論点の中心を見失ってはならない。
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