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【中居正広問題】フジ日枝氏、大株主の辞任要求を「知りません」一蹴「人事は会社が決めること」発言に集まる批判
《何よりも重要なことは、日枝久氏が辞任すること。取締役会に対して絶対的に支配し、影響力を保持している。なぜ1人の独裁者が巨大な放送グループを40年近くも支配することが許されてきたのか、信じがたいことだ》
フジテレビを傘下に持つフジ・メディア・ホールディングス(以下、フジHD)の大株主である米投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」が、2月3日付で、両社の取締役相談役を務める日枝久氏(フジサンケイグループ代表)の辞任を求める書簡を送ったことで、“フジテレビのドン”と呼ばれてきた日枝氏の去就に注目が集まっている。
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「きっかけは、引退した中居正広さんが起こした女性とのトラブルです。フジテレビは女性から相談を受けていたものの、中居さんに調査をおこなうこともせず、同局の番組MCとして1年半にわたり起用を続けていました。
こうした事態を受けて、ダルトンは、フジHDに圧力をかけています。1度めの書簡では『企業ガバナンスに深刻な欠陥がある』と指摘し、2度めはオープンな会見を開くことを求めました」(社会部記者)
そして、今回の3度めの書簡では、冒頭のとおり日枝氏の辞任を求めた。現在、87歳の日枝氏がいまも取締役を続けていることに関して、2月2日に『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演した住田裕子弁護士は、「一般の民間企業だと、あり得ないです、年齢的にいっても」と指摘。「相談役だったら、取締役会での経営権限から1回、降りて、単なる相談役としてやればいいんですけど。やっぱり、その権限を手放さなかったということに対して、非常に奇異に思う」と語った。
また、『ひるおび』(TBS系)でコメンテーターを務める八代英輝弁護士は5日の放送で、この話題に言及。ダルトンが日枝氏を「独裁者」と断定する根拠に疑問を示しつつも、「たしかに、ひとりの人が40年も取締役に座り続けるということは、たとえば女性であったり若い方であったり、代わっていく人の機会を奪うことにもなりますので、健全ではないかもしれません」「独裁者と決めつけるには何かの強い思いがあるのかな」と語った。
こうした声が高まっていることに対し、当の日枝氏は4日、共同通信の取材にコメントした。辞任を求めるダルトンの書簡に関して「知りません」とひとこと。自らの進退については「人事に関しては会社が決めることで、ここで言う話ではない」とした。
日枝氏の言動が報じられると、X上では、
《やれるもんならやってみろ!って言ってるように見える》
《会社が決められないからあなたに聞いてるんですけど》
《会社がクビにできねえの分かってて言いやがる》
といった声のほか、
《役員達は必死で守るでしょうね。何が何でも死守しますって。そうしないと自分達の天下り先がなくなりますからね》
など、会社の対応にも期待できないという声があがった。
「実際、フジテレビの10時間超えの会見では、何度も日枝氏の“会見欠席”や進退について問う声が出ましたが、役員らの回答は奥歯にものが挟まったような言い方でした。また、一部の役員は身内である日枝氏について敬語を使うなど、明らかに“アンタッチャブル”な雰囲気がありました。
今回の日枝氏の強気な発言も、こうした自分の“威光”をよくわかったうえでの発言だととらえる人が多いようです。
ただ、中居さんのトラブルを受けて2月5日から始まった第三者委員会の調査は、フジテレビの体質そのものを問い直すような、大規模なものになることが期待されています。当然、“日枝体制”の影響についても言及される可能性があります」(同前)
このままで、視聴者が納得することはないはずだ。
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