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『イッテQ!』放送4時間前に突然の内容変更発表! 識者が指摘する「撮影協力先」旧統一教会系組織とは

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)のリトルエンジェルス芸術団(写真・共同通信)
《撮影協力先について確認事項が発生したため、本日の番組の内容を変更して放送致します》
2月2日、人気バラエティ番組『世界の果てまでイッテQ!』(日本テレビ系)の公式Xで急遽、番組内容の変更が発表され、視聴者を驚かせた。放送が始まる、4時間前のことだった。
同日付の新聞のテレビ欄には「ガンバレルーヤ韓国美しすぎ回転演舞習得」などと記されていたが、この日は「イッテQ!が出会ったすごい人アワード」と題した、過去の名場面集が放送された。
この、突然の変更に、Xでは《イッテQ大変だ…》《何が起きてますか?》《来週はどうなる?》など、さまざまなコメントが寄せられた。
そんななか注目を集めたのが、フリージャーナリストの鈴木エイト氏の投稿だ。世界平和統一家庭連合(旧統一教会)による霊感商法や、信者に課される過剰な献金ノルマ、韓国の教団本部への年間数百億円にのぼる送金、政治家との密接すぎる関係といった問題を、鈴木氏は20年以上前から追及し続けてきた。
《統一教会の信者やシンパが湧き立って前宣伝したために、今夜の「世界の果てまでイッテQ!」で統一教会のリトルエンジェルスが紹介予定だったことが判り、直前に差し替えとなったということ。これでまたあの界隈が騒ぎ立てるのだろう。日本テレビの判断を支持します。》
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つまり鈴木氏は、『イッテQ!』の撮影協力先が、旧統一教会系の組織だったと指摘したのだ。投稿内にある「リトルエンジェルス」とは、どんな組織なのか? 鈴木氏に話を聞いた。
「正式には『リトルエンジェルス芸術団』と言います。旧統一教会の文化事業部のような位置づけで、世界中を回って公演活動を続けるなど、教団の宣伝活動の役割を果たしてきました。
1962年5月、その前身である『仙和子供舞踊団』を創設したのが、旧統一教会の教祖である文鮮明氏、韓鶴子氏の教祖夫妻です。『リトルエンジェルス』の総裁を務めたのは朴普煕氏。ウィーン少年合唱団の公演を聞いたときに、小中学生の少女による民族芸術団の構想を思いついたようです」
今回、鈴木氏は日テレより先に情報を入手していたという。
「Xで、信者や教団のシンパと思われる人たちが『イッテQ!』で取り上げられることを盛んに宣伝していたので『これはまずいな』と思って、自ら関係各所に連絡をしたんです。その情報が番組制作側に伝わって、急遽、変更になったのではないでしょうか。日本テレビは明言していませんが、差し替えの理由を旧統一教会絡みだと言ってしまうと、教団関係者から『宗教差別だ』というクレームがきかねない。そのため、あえて理由を説明しないのでしょう。ガバナンス的には適切な判断だったと思います。
ただ誤解してほしくありませんが、今回のリトルエンジェルスにしても『宗教団体だからダメ』と言っているわけではありません。『反社会的な問題を起こしてきた団体の宣伝にメディアが使われること』が問題だと思っています」(鈴木氏)
鈴木氏によれば、似た事例は過去にもあったという。
「2013年から2016年にかけて、世界各地の辺境に住む日本人女性を取材する人気番組『世界ナゼそこに? 日本人』(テレビ東京系)で、合同結婚式を受けて海外に渡った日本人女性を、そうとは示さずに取り上げてきた事例が複数、見つかりました。私が主筆を務める『やや日刊カルト新聞』でも追及しましたが、テレビ東京は『そんな事実は知らない』と否定しています」
日本にある世界平和統一家庭連合広報局に事実かどうかを確認すると、「日本の教会のほうには、とくにそれに関する確認とかというのは、いっさい、ございませんでした。日本のテレビ局の取材があったということは、現地(編集部注:韓国)の担当者のほうから、後日、報告を受けました」とのことだった。
日本テレビにも確認すると、「2月2日の『世界の果てまでイッテQ!』で放送を予定していた韓国のロケ企画での協力先が、世界平和統一家庭連合、いわゆる統一教会の関連団体であるとのご指摘が外部からあり、放送内容を急きょ変更いたしました。
その後、日本テレビからロケ協力先の団体に直接問い合わせましたが、現在も統一教会と無関係であるとの確証を得るまでには至らず、独自取材の情報や国内の現在の状況も含めて総合的に検討した結果、当企画については今後も放送しない判断を致しました」とのことだった。
ここでも、メディアの在り方が問われているようだ。
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