エンタメ・アイドル
吉本芸人がオンラインカジノ関与疑いで事情聴取…相次ぐ摘発は昨年8月の警察庁の“大号令”が背景
![吉本芸人がオンラインカジノ関与疑いで事情聴取…相次ぐ摘発は昨年8月の警察庁の“大号令”が背景](https://data.smart-flash.jp/wp-content/uploads/2025/02/07103504/daitaku1_1_sankei.jpg)
M-1で決勝進出していたダイタク。一体何が……
吉本興業の所属タレント「ダイタク」の吉本大と「9番街レトロ」のなかむら★しゅんが、2月5日までに、オンラインカジノで賭博をしていた容疑で、警視庁が任意で事情聴取をしていたことがわかった。2人は事実を認めているという。
だが、同種の事件で名前が挙がったのは、昨今でもこの二人だけではない。ここのところオンラインカジノに関する摘発は相次いでいる。
【関連記事:岸田首相も規制に踏み切る「オンラインカジノ」の実態…夜な夜なカップルが大金を持って繁華街の雑居ビルに…】
1月29日、卓球男子日本代表で、東京五輪卓球男子団体銅メダリストの丹羽孝希選手が、オンラインカジノで賭けをしたとして千葉県警に書類送検されたことが明らかになったばかりだ。丹羽選手は所属していたTリーグ・岡山リベッツの契約を解除された。
そして2月に入り、海外のオンラインカジノの掛け金約42億円をマネーロンダリング(資金洗浄)していたとして、神奈川県警が会社役員ら3人を逮捕している。3人はオンラインカジノの決済代行グループで、賭け金の4%と払戻金の3%が、彼らの取り分になっていたという。
こうした相次ぐ摘発の裏に、じつは、警察庁は2024年8月にある“号令“を発していたことがあるという。
「警察庁は、オンラインカジノの日本からのアクセス数が急増していることに危機感を抱いています。検挙者も3年前は59人でしたが、2023年は107人、2024年はその1.5倍になるかというところ。
そこで2024年8月から、全国での実態調査に初めて乗り出しています。このために、各都道府県警に対して、摘発を急ぐよう通達を出しているのではないかと思われます。調査結果は年度内にまとめることにしており、それまでは、オンラインカジノの実態のあぶり出しをしているところでしょう。ともかく、警察庁がオンラインカジノの摘発に力を入れていることは間違いありません。
その一環として、『オンラインカジノは犯罪です!』というポスターも作っています。でも、最も宣伝効果があるのは、オンラインカジノを利用した有名人が摘発されることでしょう。全国の警察で名のある人が次々に摘発が続いているのは、そのためだと思われます」(社会部記者)
2024年11月には、東京消防庁職員ら10人がオンラインカジノの賭博容疑で書類送検されたほか、三重県でも桑名市消防本部の消防士長がオンラインカジノを利用し停職3か月の懲戒処分を受けた。
「あるオンラインカジノの利用者は『儲かることはある』と開き直っていましたが……賭けること自体が違法で、発覚したら賭博罪で検挙される案件だ、という認識はまだまだ低いと感じます」(同)
改めて「日本国内でのオンラインカジノは犯罪」と認識しなければならない。