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橋本環奈『おむすび』管理栄養士への“過剰要求”シーンに疑問集中“映画化決定”同じ脚本家の『正直不動産』と分かれた明暗
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『おむすび』ヒロインの橋本環奈
橋本環奈がヒロインを務めるNHK連続テレビ小説『おむすび』では、橋本演じる米田結が、管理栄養士として日々、奮闘する姿が描かれている。
福岡で高校時代を過ごし、神戸の専門学校に通う結。卒業後、電器メーカーで働きながら管理栄養士の資格を取得し、はれて大阪の病院で働く……というのが、これまでの大まかなストーリーだ。
明るいキャラクターで、病院のさまざまな患者と打ち解ける結だったが、2月14日の放送回では試練を迎えた。
【関連記事:朝ドラ『おむすび』視聴率が“危険水域”突入…“同じ脚本家”手がける「元気が出る」作品との“相違点”】
「結は、糖尿病を抱える中年女性の食事指導をしていました。女性は順調に回復して退院したのですが、数日後に救急搬送されたのです。検査の結果、すい臓に腫瘍が見つかりました。
手術は成功し、女性は一命をとりとめますが、ヒロインは外科医(中村アン)から『米田も食事療法してて、何も気づかなかったの?』と叱責されます。病気を見抜けなかったことに責任を感じ、結は落ち込んでしまいました」(芸能記者)
17日の放送回では、患者の夫から「あなたに妻の担当をしてもらいたくありません」と、厳しい言葉を投げかけられた。病院で働くことの苦労を描いたシーンだったが、Xでは《これって管理栄養士が責められることなん?担当医とか看護師やろ?》《管理栄養士がすべての権限を持つおむすび界 おかしくね?》《栄養士って膵臓の腫瘍見つけるのが仕事なのか?》と、疑問視する声が聞こえている。
「結は、患者の栄養状態を分析し、医師に提案する『NST(栄養サポートメンバー)』に所属しています。今回、外科医や患者から、腫瘍の件で責められるシーンがあり、『管理栄養士にそこまで求めるものか』と感じた視聴者もいたようです。
ただ外科医は、結に注意する前、異変に気づけなかった担当医師や看護師にも注意したことを明かしており、管理栄養士だけに責任を押しつけたわけではありませんでした。
問題の女性と結は日ごろ、よく会話していたので、外科医としては、患者とコミュニケーションを取るなかで、細かい変化に気づけなかったのかを伝えたかったのだと思われます。そのあたりの説明はたしかに詳しく描かれておらず、視聴者に誤解を与えてしまったのかもしれません」(前出・芸能記者)
たびたび視聴者から“違和感”を指摘される『おむすび』だが、その脚本を手がけた根本ノンジ氏は、ドラマ『相棒』シリーズ(テレビ朝日系)や2019年のドラマ『監察医 朝顔』(フジテレビ系)、2021年のドラマ『ハコヅメ~たたかう!交番女子~』(日本テレビ系)など、多くのヒット作を生み出している。
くしくも今回の朝ドラ放送中、根本氏の手がけた作品で新たな発表があった。
「山下智久さんの主演ドラマ『正直不動産』(NHK)が、2026年に映画化されることが2月17日に発表されたのです。このドラマは、ひょんなことから嘘がつけなくなった山下さん演じる不動産営業マンの主人公が、苦戦しながらも誠実な姿勢で物件を紹介するストーリーです。
2022年と2024年に連続ドラマ化されたほか、スペシャル版も放送されました。NHKのドラマが映画化されるのは異例です。それほど人気が高いということです」(同前)
『正直不動産』と『おむすび』は同じ脚本家ながら、明暗が分かれつつあるという。前出の芸能記者が続ける。
「ギャルのヒロインの人生を描いた『おむすび』ですが、随所で一気に数年間、物語を進行させるなど、急な展開が見受けられます。管理栄養士の資格を取得する場面も、6年間“ワープ”して、過程を省いていました。こうした経緯から、ストーリーに感情移入できないという視聴者の声も多いです。
一方の『正直不動産』は、起承転結がしっかりしており、不動産に関する描写もわかりやすいと好評です。同じNHK、同じ脚本家の作品だけに、どうしても比較されてしまうかもしれません」
“正直”な脚本が『おむすび』にもハマるといいのだが……。