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「赤いきつね騒動」アニメーターに寄せられる心無い声に擁護も 過熱する論争の“場外乱闘化”
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物議をかもしているCM(東洋水産のX投稿より)
2月6日に東洋水産がカップ麺「マルちゃん」のアニメCMを公開。「#ひとりのよると赤緑」というハッシュタグで女性が「赤いきつね」、男性が「緑のたぬき」を食べるシーンが描かれている。
「赤いきつね編の女性は、テレビでドラマを見ながら食べているのですが、赤く染まった頬や、潤んだ瞳、食べるときの吐息などが“性的だ”という意見が噴出した、とメディアで取り沙汰され、2月16日ごろから論争になっています」(WEBメディア編集者)
炎上はCMを作ったクリエイターにも向けられ、赤いきつね編を作ったアニメーターのXにも誹謗中傷が殺到している。
「当初は、表現に対する苦言や疑問の声が寄せられていたはずが、いつの間にか作者への人格否定などのコメントも投稿されるように……。ネット上では、“本筋”から外れた議論が展開されていることに疑問の声が上がっています。
そもそも、作品の是非と作者の人格は全く別の話ですから、CMに対して疑問を持ったからと言って、作者を攻撃してよいことにはなりません。このまま誹謗中傷がさらに悪化しないとよいのですが……」(同前)
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こうした論調を受けてか、Xでは作者を擁護、応援するようなコメントも見られ始めている。
《素晴らしい映像作品だと思います!! 心無い声も届いてるかもしれませんが、負けないでください!!》
《奥さんと一緒に、これは食べたくなるね!と話してました。素敵なCMでしたよ!応援してます!》
《誹謗中傷する人たちなんて完全無視で良いんですよ。あなたが楽しんで仕事をやればやるほど、その作品を見て喜んでくれる人や幸せな気持ちになる人たちの方が圧倒的に多いんですから!》
このCMの《監督、コンテ、キャクターデザイン、演出、作画監督を担当させていただきました!》とXで公言している山下RIRIは、もともと有名歌手やボーカルグループのMVなどを手掛けてきた気鋭のクリエイターだ。大々的なCMへの仕事は初めてのようだが、“デビュー戦”で思わぬ苦難にさらされてしまったようだ。
いかなる主張でも、人格否定はあってはならない。