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『子宮恋愛』だけじゃない“過激タイトル”の「不倫・復讐ドラマ」乱発に視聴者げんなり「篠田麻里子ドラマ」がブーム火付け役か

4月から放送されるドラマ『子宮恋愛』(写真・公式サイトより)
《子宮が恋をしたのは夫とは別の人》
3月24日、4月期の連続ドラマ『子宮恋愛』(読売テレビ)の予告映像では冒頭のような宣伝文句が含まれ、波紋を呼んでいる。
ただ、増え続ける“過激路線”のドラマに視聴者は困惑しているようだ。
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『子宮恋愛』は、夫がいながら別の男性に惹かれていく主人公の繊細な心情を描いた、大人のラブストーリーをうたっている。
「人気雑誌『ニコラ』のモデル出身で、2024年のドラマ『西園寺さんは家事をしない』(TBS系)にも出演した女優の松井愛莉さんが主演を務めます。キャッチコピーでも、《この人の子供を産みたいと、私の子宮が恋をした。だけどそれは夫とは別の人でした》と、生々しい文言が使用されており、拒否反応を示す人も多いようです」(芸能記者)
同作に限らず、最近は過激なタイトルの連続ドラマが増えているという。
「『子宮恋愛』と同じ4月期には、安達祐実さん、相武紗季さん、磯山さやかさんの3人が主演を務めるドラマ『夫よ、死んでくれないか』(テレビ東京系)がスタートします。
2024年には、松本まりかさん主演の『夫の家庭を壊すまで』(テレビ東京系)、香音さんとKis-My-Ft2の千賀健永(けんと)さん主演の『愛人転生−サレ妻は死んだ後に復讐する−』(毎日放送)が、2023年にも馬場ふみかさん主演の『夫を社会的に抹殺する5つの方法』(テレビ東京系)などが放送されました。
いずれも深夜帯に放送される、不倫や夫への復讐を題材にした作品で、センセーショナルなタイトルを掲げています」(前出・芸能記者)
『夫よ、死んでくれないか』という挑発的なワードにXでは、
《どういった視聴層を想定してタイトルつけたんだろうか》
《テレビだけだと視聴率取れないんで、ネットで炎上しそうなタイトルで釣ろうとしてるんですかね》
《大丈夫か日本。まだまだ少なからず青少年への影響があるだろうに》
など、困惑する声が見受けられる。過激路線に走る深夜ドラマに不満を持つ人も少なくないようだ。
「今回の『子宮恋愛』然り、ドラマが始まる前からSNSで注目を浴びています。こうして話題になるのも、制作サイドの狙いの一つなのかもしれません。ただ、あまりにも刺激的なタイトルやストーリーのドラマが乱発する事態になっているため、げんなりする人もいるのでしょう」(前出・芸能記者)
こうした作品が増えた背景に関して、前出の芸能記者はこう説明する。
「2024年1月期のドラマ『離婚しない男−サレ夫と悪嫁の騙し愛−』(テレビ朝日系、以下『離婚しない男』)がヒットしたことも、この傾向を加速させた大きな要因かもしれません。
鈴木おさむさんが脚本を手がけた同作は、伊藤淳史さんと元『AKB48』の篠田麻里子さんが夫婦役を演じ、篠田さん演じる妻が不倫に溺れるストーリーでしたが、過激なベッドシーンやドロドロした人間模様が描かれ、SNSで話題になりました。
その結果、1月期の『TVer』での見逃し配信再生回数ランキングで、460万回を超え(ビデオリサーチ調べ)、全ジャンルで1位を記録しました。同作の成功は業界で話題になったので、その後の作品に大きな影響を与えたと思われます」
とはいえ、眉をひそめるような作品ばかりでは、かえって視聴者が離れかねないが……。