社会・政治
デヴィ夫人「グラス投げつけ」で書類送検…参院選への悪影響を専門家が指摘「聴衆との接触制限」で集票難の可能性

デヴィ夫人
タレントのデヴィ夫人(デヴィ・スカルノ氏)が、2025年2月、東京・渋谷区内の飲食店で事務所スタッフの女性に対して、グラスなどを投げつけたとして、4月16日に書類送検されたことがわかった。
「女性の送別会で6人ほどで会食しているとき、デヴィ夫人と女性が口論になり、デヴィ夫人が女性にシャンパングラスを投げつけたということです。女性にケガはなく、デヴィ夫人は警視庁の調べに『グラスは投げていません』と容疑を否認しているそうです」(事件担当記者)
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デヴィ夫人といえば、2月12日に犬や猫との共生社会の実現を目指す政治団体「12(ワンニャン)平和党」の結党を発表して代表に就任したばかり。今夏の参院選に擁立する候補者の公募を始め、本人も「日本に帰化申請している。日本国籍に戻った時点で全国比例で立候補したい」と意気込んでいたが……。
「3月12日には大々的に決起集会を開き、医師の高須克弥氏、実業家の三崎優太氏、作詞家の湯川れい子氏などが応援団的な存在になっています。
イベントも活発で、4月は6カ所、5月も9カ所でセミナー開催が予定されていました。ちなみに明日4月17日にも福岡で開催されますが、デヴィ夫人の登壇はないようです。
また同党は、選挙プランナーで『選挙の神様』と呼ばれた藤川晋之助氏を選挙参謀に招きましたが、結党発表直後の3月11日に急逝するという不運に見舞われました」(政治ジャーナリスト)
今後、「書類送検」が参院選の選挙活動に影響を及ぼすだろうか。政治ジャーナリストの宮崎信行氏に聞いた。
「ワンニャン平和党は、デヴィ夫人が比例代表で立候補して、得票を伸ばして議席を獲得する戦略だったと思われます。
全国を遊説して回りますが、『書類送検』の結果が出ていないと、自治体によって異なりますが警備は厳しくなり、聴衆との握手や写真撮影などができなくなる可能性があります。容疑がかかったままだと、外部との接触を禁止する傾向にあるからです。そうなると、集票にも影響があるのではないでしょうか。
また、そもそも論ですが、参院選までにデヴィ夫人が日本国籍を取得できるかどうか。できなければ立候補できず、議席獲得は難しくなると思います。いまのところ日本国籍を取得したという情報には接していませんが、今回の一件が日本国籍取得に影響があるかどうかは現時点ではわかりません」
永田町では「デヴィ夫人が日本国籍を取得できなければ、今夏の参院選で政党として出馬することはないだろう」という声が聞こえてくる。参院選まであと3カ月あまりとなった。