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第5子妊娠の辻希美「髪が切れる、歯がボロボロ」の嘆き…高齢出産に悩む “令和のビッグママ” を家族一丸となって支える

第5子を妊娠した辻希美
19歳で第1子を出産してから17年。これまで4人の子どもを育ててきたタレントの辻希美が、第5子の妊娠を発表したのは、3月3日のこと。そんな彼女がYouTubeで語った “妊婦のリアル” が、多くの共感と驚きを集めている。
「4月13日にYouTubeチャンネルを更新した辻さんは、赤裸々に妊娠中に起きた体の “ヤバい変化” を明かしています。たとえば『つわり中でなのか、栄養が偏ってたのか足りてなかったのかわからないんだけど、髪の毛が切れて短くなっちゃってたり』と、髪の毛の変化を語りました。
歯にも影響が及んでいるようで、『まじでこの1週間で、歯が3本やられたの。ヤバいと思って』『歯がもろくなりすぎちゃって』と語っていました。『こんな歯ボロボロでさ、髪の毛もボロボロなのにさ、5キロ太ってた』と体重が増加したことも公言。妊娠によってさまざまな体の変化が起きていることを明かしています。
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同動画のコメント欄には、
《妊娠中の歯は持やられるのはほんとわかる》
《私もつわりで3キロ痩せて、つわりあけて6キロ増えました》
《ほんと、栄養どこに持ってかれてるんだろう、、》
など、共感の声が殺到しています」(芸能記者)
出産経験が豊富な辻ですら、体の変化に戸惑いを隠せない様子だが、わかばファミリークリニック院長・水谷佳敬医師は、妊娠中の女性の体の変化についてこう語る。
「妊娠中は、胎児の成長と母体の変化に多くの栄養が使われるため、母体の髪や皮膚、歯などに影響が出ることがあります。とくにつわりで食事が不十分になると、タンパク質やビタミン、ミネラルの摂取不足により、抜け毛などのトラブルが目立つこともありますね。
また、つわりにともなう嘔吐のため、胃酸で歯が侵食されたり、妊娠によるエストロゲン増加で歯茎が腫れやすくなり、歯周病も悪化する可能性があります」
さらに辻には年齢という “リスク” もある。
「晩婚化・晩産化が進むいま、36歳の出産は決して珍しいものではありません。実際、2022年の厚生労働省の統計では、出産した女性の約3割が35歳以上。とはいえ、医学的には、35歳以上の妊娠・出産は高齢妊娠・高齢出産と定義されており、注意すべき点が多いのも事実です。
さまざまな合併症や胎児の染色体異常などのリスクが高まるため、出産回数が多い方であっても、慎重な体調管理が必要になります。
具体的には、高齢妊娠の場合、妊娠の変化にともなう適応力が低下し、妊娠高血圧症候群や妊娠糖尿病などの合併症リスクが高まります。さらに、流産、早産、死産、難産などの割合も若年層に比べて高くなりますね。
妊娠中に血糖値が上昇することで、妊娠糖尿病になるケースもあります。多くは出産後に改善しますが、適切な治療を受けないと、早産や死産、巨大児や難産、新生児の呼吸困難や低血糖など、胎児への影響が懸念されます。
合併症を防ぐため、定期的な妊婦健診や医師による管理が重要です。自己判断で無理をせず、医療のサポートを受けながら安全な妊娠生活を送ってほしいですね」(水谷医師)
辻の場合、こうしたさまざまなリスクを家族という “チーム” で乗り越えるつもりのようだ。
「ブログやYouTubeでは、夫の杉浦太陽さんが、日々の家事や料理も積極的に担い、妊娠中の妻を支えている様子がわかります。さらに成長してきた4人の子どもたちも、それぞれの役割を果たしながら、家族一丸となって新たな命の誕生を迎える準備をしている様子です。
辻さん本人もトラブルに悩むことや戸惑うことが多いでしょうが、こうしたことを笑顔でファンに報告できるのは “令和のビッグママ” として、多くの人に出産経験を届けてきたこれまでの知見が活きているのでしょう。
今後も、辻さんの家族は、高齢出産という現実に対し、一丸となって立ち向かうはず。だからこそ、多くのファンも応援したくなるのでしょうね」(芸能ジャーナリスト)
赤裸々な情報発信は、今後妊娠や出産を控えている女性にとっても参考になる。安産を祈りたいところだ。
取材/文・吉澤恵理(医療ジャーナリスト)