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映画界注目の新進女優が「ハンガリー移住」を選んだ理由…現地からのリモートワークで「時給1200円に昇給したばかり(笑)」

取材時の手島実優の滞在先は羊農家だそう(写真・本人提供)
テレビや映画に活躍の場を持ちながら、異業界に進出した人気者たち。邦画ファンなら、女優・手島実優の躍進ぶりに目を見張っていたはずだ。主演陣に加わった今泉力哉監督作品『猫は逃げた』(2022年)を、同年のベストにあげた批評家も多い。
「たしかに2021年から2022年にかけては、自分でも充実した時期だったと思います。映画『よだかの片想い』では重要な役で出演し、2023年には、ドラマ『カメラ、はじめてもいいですか?』(BS松竹東急)で準主演を務めました。でも、『猫は逃げた』で主人公の浮気相手を演じた影響か、その後にオファーが来たのは不倫絡みの役ばかり(苦笑)。でも、少しでも疑問符がつく役は受けてきませんでした。自分のキャリアにはそれなりに満足していますが、17歳から女優を続けて『演技の幅が尽き、視野が狭くなっている』と感じ、海外から日本を見てみたくなったんです」
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手島は現在、ハンガリーに滞在している。2024年春、5年間交際したIT職のパートナーと入籍し、同年6月にまずはタイに移住したという。
「でもお互い、タイがどこか合わなくて、簡単な仕事を手伝いながら無料のステイ先を見つける『ワークアウェイ』というマッチングサービスを利用し、ハンガリーへ来ました。そのかたわら、3、4カ月前からはリモートでSNSマーケティングの仕事をしています。時給1100円から始め、1200円に昇給したばかりです(笑)」
今田美桜と共演した映画『カランコエの花』(2018年)も、高い評価を受けた。
「“ミオチン”は、地元の福岡から現場に通っていました。公開は撮影の2年後で、そのときには、彼女はすでに大ブレイク中。舞台あいさつでも会えませんでした(笑)。当時は出演者みんな、実年齢どおりのただの高校生で、他愛ない話ばかりしていましたね」
取材時の滞在先は羊農家。餌やりなどを手伝った後、PCに向かう日々を送っているという。
てしまみゆう
2010年デビュー。松井玲奈主演の映画『よだかの片想い』(2021年)など、多数の作品に出演
取材/文・鈴木隆祐