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トム・クルーズが都庁に降り立った! 会場外には数百人のファンが右往左往、出演者が見せた“リレー式”神対応

トム・クルーズと小池百合子東京都知事
朝から夜まで雨が降り続けた、5月6日の東京。悪天候のなか、東京都庁・都民広場に、3年ぶり25回めの来日となるスーパースター、トム・クルーズが降り立ち、集まったファンを歓喜の渦に巻き込んだ。
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「この日、都民広場でおこなわれたのは、トムが主演する『ミッション:インポッシブル/ファイナル・レコニング』のジャパンプレミア・レッドカーペットイベントです。前作『デッドレコニング PART ONE』公開時にも、トムは来日してプロモーションをおこなう予定でしたが、ワールドツアー中に全米映画俳優組合のストライキが始まり、最後のPR地だった日本への訪問が中止となりました。それもあって、トムは今作では、日本をワールドツアー最初の地に選んだそうです」(スポーツ紙記者)
会場となった都民広場には、大勢のマスコミのほか、ジャパンプレミアに当選したファンが招かれ、小池百合子都知事がイベント開会宣言をおこなった。イベントが始まると、主役のトムを筆頭に、ベンジー役のサイモン・ペッグ、パリス役のポム・クレメンティエフら共演陣がサインや撮影などに丁寧に応じ、約1000人のファンとの交流を約3時間も続けるサービスぶりだった。
その一方で、なんとかしてトムを一目見ようと、右往左往していたのが、惜しくもイベントに落選した人たちだ。3年前に、横浜大さん橋でおこなわれた『トップガン マーヴェリック』のプロモーションで来日したトムにも会いに行ったという、熱心なファンのひとりが語る。
「会場となった都民広場周辺の道路や歩道橋には、すべて規制が敷かれていたうえに、広場自体も柵と衝立で囲われていたので、外からはぜんぜん、なかが見えない状態でした。イベントが始まった16時の段階で200人はいたと思いますが、私も含め、会場に入れなかった人たちが、トムを見たり、撮れたりする場所を探してさまよっていました。トムを見られる場所が本当になくて、なんとか衝立の上の隙間からトムを撮ろうとする人たちが、細長い石段の上に軒並み立っている光景は、ちょっと異様でした。都庁の職員さんに、危ないから降りるよう注意されても、誰ひとり降りようとしなかったですね。
車で会場に入るトムには気づいたのですが、本当に一瞬だったのと、みんなが歓声をあげながら一斉に車のほうに群がったので、目視すらできませんでした」
残されたチャンスはトムが車で出る瞬間しかない、と踏み、駐車場から出てくる位置にヤマを張り、トムの出に賭けたという。
「イベントは19時半まで続いたのですが、すでに17時台から、駐車場を出てくるであろう通りの付近にはファンが群がっていて、みんな、ひたすらトムとの遭遇の一瞬に賭けていました。通りすがりで野次馬参加した人も含めると、最終的には300人くらいになっていたかもしれません。
みんな口々に『トムー!』『トムー!』と叫んで、割れんばかりの歓声がわき起こるなか、後部座席の窓が開いたかと思うと、顔を出したのは、トム本人でした。ファンが熱心に声をあげる様子を、笑顔でスマホで撮影していました。雨のなか、3時間半も粘った甲斐がありましたよ」
一方、惜しくもトムと触れ合う機会のなかったファンは、憤りを示す。
「抽選で選ばれたとしても、いわゆるインフルエンサーなどの招待客が最前線で、ほかの一般客は柵の奥に追いやられていました。サインをもらうのにも手が届かないような位置です。
それを、演者が気遣って、たぶんインフルエンサーとのリレー方式でサインを書いてあげたりしていました。雨のなか、4時間近くイベントをやっていましたが、サインももらえず、写真も撮れずに帰ったファンは、かなりいたんじゃないかなと思いますよ。
これは出演者の問題というより、運営側の問題ですよね。要するに“レッドカーペットを歩く演者と、それを取り囲む大勢のファン”という構図を作りたいだけ。実際に、まわりにいるファンにとっては何もうれしいイベントじゃなくなっているんですよ。この前、アリアナ・グランデが来日した際も、ファンを“エキストラ扱い”した結果、かなりもめていましたから」
もちろん、すべてのファンを満足させるのは“インポッシブル”なわけだが……。