
2025年3月、東京・秩父宮ラグビー場を訪れていた櫻井翔
5月27日、「嵐」の櫻井翔が主演する7月スタートの日本テレビ系ドラマのタイトルが『放送局占拠』になると報じられた。
「2023年から始まった櫻井さんの『占拠』シリーズ第3作になります。『大病院占拠』『新空港占拠』と続いてきましたが、今回は舞台が放送局。そのため、櫻井さんも発表時のコメントで『自分にとって、とても身近な場所』とつづっていました。そういった内容からも、おそらくテレビ局になるだろうと予想されます」(スポーツ紙記者)
これまで、櫻井が演じる刑事・武蔵三郎の奮闘が好評だった、同シリーズ。しかし、最近の櫻井は“ふっくら”とした顔が目立っており、印象変化を心配する声も寄せられていた。
だが、今回のタイトル発表とともに公開されたビジュアルでは、一時期よりもかなり見た目がスッキリとした櫻井の表情がうかがえる。
期待が膨らむ『放送局占拠』だが、芸能記者は、この作品にも通ずる、最近のテレビドラマの“トレンド”について言及する。
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「最近の地上波連続ドラマは、テレビ局を舞台にした作品ばかりなのです。永野芽郁さんが出演していることでも注目を集めている日曜劇場『キャスター』(TBS系)をはじめ、『続・続・最後から二番目の恋』(フジテレビ系)、『恋は闇』(日本テレビ系)と、現在放送中の3作品で、主人公の仕事場がテレビ局なのです」
たしかに、テレビ局を扱ったドラマは、1980年代ごろから『アナウンサーぷっつん物語』(フジテレビ系)などが放送され、「業界モノ」などと呼ばれ人気を博してきた。しかし、昨今はテレビ局をはじめとして、マスコミの世界を扱う作品が急増している印象だ。
その理由を芸能ジャーナリストはこう話す。
「一般企業と同様、マスコミ業界も不況です。民放では、広告収入が減った影響が多方面にわたり、もちろん制作費にも及んでいます。1クールごとにどんどんと制作費が下がっている、といっても過言ではありません。
とくにテレビドラマは、多くの人がかかわるとあって、高額な費用がかかりますから、それを抑えるために“工夫”が必要な状況です。出演者のギャラを減らしたり、お弁当のグレードを下げたり、セットの発注を減らしたり、撮影を早く終わらせるようにしたり……と、さまざまな取り組みをしています。
その“工夫”のひとつとして、テレビ局を舞台にする、ということもあるでしょう。放送スタジオなどは自社の建物をそのまま使用できますし、ほかの“お仕事ドラマ”に比べて、自分たちのことを描けばいいので、リサーチも格段にしやすいです。撮影にかける時間が増えて、効率よく撮ることができるなど、結果、安上がりになるというわけです」
大病院、新空港に比べると、若干のスケールダウンは否めないかも?