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「下ネタや執拗な性的いじり」石橋貴明に次いで “大物芸能人” 出演番組でセクハラ…女性アナ「心と体壊れた」テレビ局を提訴

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記事投稿日:2025.06.09 18:00 最終更新日:2025.06.09 21:20
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
「下ネタや執拗な性的いじり」石橋貴明に次いで “大物芸能人” 出演番組でセクハラ…女性アナ「心と体壊れた」テレビ局を提訴

2025年3月、MLB開幕戦を取材していたとんねるず・石橋貴明(写真・田中昭男)

 

 6月6日、女性フリーアナウンサー慰謝料など約4111万円の損害賠償を求めてTBS系放送局「あいテレビ」(愛媛県松山市)を提訴した。

 

 この女性は、「あいテレビ」が制作する深夜のバラエティー番組に2016年から5年半、進行役として出演。レギュラー出演者である有名タレントと僧侶の2人から、性的な発言やわいせつ行為を受け、そのストレスから、不眠や過食、嘔吐、突発性難聴などに陥り、現在は重度のうつ病を患って仕事ができない状況だという。

 

 同日、女性側の弁護士らが会見をおこない、

 

 

「出演者らの卑わいな下ネタ話や執拗な性的ないじりを、スタッフらはいつも大笑いして盛り上げ、私がどう反応するかおもしろがっていました」

 

「お酒で酔っぱらった男性出演者、男性ばかりのスタッフ 、頼れる人も助けてくれる人もなく、狭く閉鎖された収録場所で男性たちに囲まれ嘲笑され、見せ物のように性的な辱めをうける恐怖は、今でも決して忘れることができません」

 

「仕事を続けるためには進行役として番組を成立させなければならないという一心で、必死に強がり、声が枯れるほど笑い、楽しんでいるかのように振る舞い続けるうちに、心と体が壊れてしまいました」

 

 という、女性の悲痛なコメントを代読した。訴状には、女性の衣装のファスナーを下げるなどのセクハラ行為が多数書かれているという。プロデューサーらに改善を求めたが対応されず、「局側が著名タレントに忖度していた」と指摘している。

 

 このコンプラ時代にあるまじき行為だが、ここ最近、松本人志、中居正広、石橋貴明と “昭和の大御所” タレントが続々と性加害トラブルに巻き込まれているのはご存知のとおり。だが、そうしたトラブルとの違いを、芸能記者がこう指摘する。

 

「性加害問題が報じられた松本人志さん、中居正広さん、石橋貴明さんは、いずれも知り合った女性とプライベートで起こしたトラブルが問題視されています。しかし、かつては、オンエアされた番組のなかで、かなりひどいセクハラが繰り返されていました。

 

 たとえば石橋さんの場合、4月15日、『週刊女性PRIME』が、石橋さんとフジテレビを過去に訴えた女優について報じています。舞台となったのは、1992年10月29日放送の『とんねるずのみなさんのおかげです』(フジテレビ系)で、番組に出演していた女優Xさんが、石橋さんから受けた度を過ぎたイジりについて、抗議しているのです。

 

 記事によれば、Xさんは、番組のコントコーナーで、毎回、体を張ってオチをつける役割を担っており、その日は衣装として、意にそぐわないビキニタイプの水着を用意されたそうです。

 

 最初は拒否したものの、仕事と割り切って番組に出演したところ、石橋から『おばちゃん、どうでもいいけど、ワキの毛を剃ってよ』など、容赦のないアドリブを浴びせられたそうです」

 

 石橋の発言に女性としての尊厳を傷つけられたと憤るXさんは、「石橋さんはひどすぎます」と、同誌の取材に怒りをにじませて語っている。

 

 今後は、オンエアされた番組そのものの責任を問う女性が増えそうだ。実際、今回の訴訟を起こした女性アナは、

 

「メディア・エンターテインメント業界の構造的な問題やアナウンサーの脆弱(ぜいじゃく)性が指摘されていますが、地方・女性・フリーのアナウンサーはさらに立場は弱い」

 

「この提訴を通じて、奪われた尊厳を取り戻し、業界の因習が改善され、同じように苦しむ人たちがこれ以上増えないための抑止力となるよう、心から願っています」

 

 と訴えている。もはや、“昭和の笑い” は通用しないーー。

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