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「冷静に考えたらムカついてきた」吉本の人気芸人 オンカジ芸人の“復帰歓迎ムード”に苦言も裏に見える“芸人同士の絆”とは

活動を自粛していたダイタクの吉本大(左・写真は事務所の公式HPより)
世間を賑わせた吉本興業の所属タレントを巡るオンラインカジノ問題で、賭博罪で略式起訴された6人が、徐々に活動再開を発表している。
「オンラインカジノ騒動をめぐって、警視庁に書類送検されたのは、双子の漫才コンビ『ダイタク』の吉本大さん、『9番街レトロ』なかむら★しゅんさん、『プリズンクイズチャンネル』の竜大さん、最強の庄田さん、『ダンビラムーチョ』大原優一さん、『ネイチャーバーガー』笹本はやてさんの6人です。東京簡裁は6月2日までに、賭博罪で略式起訴された6人に、それぞれ罰金10万円の略式命令を出しています。
活動を自粛していた6人のうち、なかむらさん、大原さん、『プリズンクイズチャンネル』の2人は、8日に自身のSNSで、謝罪と同時に活動再開を報告。笹本さんは、活動復帰とともに『コンビ解散』を発表しました。『ダイタク』大さんはコメントこそ出していませんが、12日のお笑いライブでの劇場復帰が、渋谷よしもと漫才劇場の公式Xから発表されています」(芸能記者)
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活動を自粛していた6人全員の“復活”が発表されたことで、ファンからは喜びの声があがっているが、そんな歓迎ムードに、一言物申したのが、吉本所属のお笑いコンビ「ゆにばーす」の川瀬名人だ。
「川瀬さんは6月10日、Xで《オンカジ野郎どもがこんな歓迎ムードで黙々と劇場に立ってた芸人は無風 この現象をなんと呼べばいい》とチクリ。続けて、《みなさん復帰おめでとう》と、皮肉を交えながらも復帰を祝福しました。このポストは129万回のインプレッションを記録する注目度を集め、川瀬名人に共感する声も寄せられました。
すると、川瀬名人はその数分後、《冷静に考えたらムカついてきたな 本当に自粛してたのか問い詰めるライブやろう》と変節。《一回でも自粛中パチンコとかキャンプとか風俗とかグランピングサウナとか行ってて歓迎されてるとしたら 1円パチンコしかせずゴールデンウィークバカみたいに働いて特に一度も歓迎ムードのことはなかった自分は何なんや》と“複雑”とも思える胸中を吐露し、こちらも151万回のインプレッションを記録しています」(同前)
とはいえ、こうした一連のポストは、川瀬なりの気遣いである可能性が高い。
「川瀬名人は、オンカジ騒動を起こした芸人たちが劇場を休演しはじめた2月、Xで《ダンビラムーチョ原田くんとネイチャーバーガー三浦くんはしばらく自分の主催ではレギュラーとします。あまりに不憫です》とポストするなど、それぞれの相方をフォローするコメントをしています。また、6月9日には、渋谷よしもと漫才劇場のXが、双子の漫才師『ダイタク』の復帰公演を発表したポストに対して《2人で前科一犯じゃねえわ》とイジっており、今回の一連の投稿も、見る人が見れば、皮肉を込めた彼なりのフォローであることがわかりますよ。
その証拠に、《川瀬名人の言う通り!オンカジ野郎共は全員排除が妥当!》という一般ユーザーからのリプには、《は? てめえが消えろ》と返すなど、その真意を汲み取れないユーザーには喧嘩腰で返信しています。しっかりと反省をしたうえで活動を再開するのであれば、きちんと歓迎してあげようという川瀬さんなりの愛情なのでしょうね」(同前)
実際、今回復帰する6人は、今後も芸人として厳しい道を歩むことになる。
「すぐにテレビで起用されることもないでしょうし、難しいのは“クズネタ”の扱い方ですよね。ダイタクさんをはじめ、今回問題となった芸人の中にはギャンブル好きを公言する人も多かった。オンラインカジノに手を染めてしまったことでこうしたギャンブルネタや自分のだらしなさを自虐するような“クズネタ”をやりづらくなってしまいました。
少しでも笑いに変えるために、周囲が積極的にいじっていくことが大切なので、その点でいえば川瀬さんの一連のツイートも芸人らしい手の差し伸べ方というわけです。世間もそれほど厳しい目で見ているわけではないので、もうしばらくの辛抱でしょうね」
芸人同士の絆というわけだ。