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二宮和也、ジャニー喜多川氏に「自分の居場所を奪った」発言に透ける旧事務所“創業家”への複雑な思い

嵐の二宮和也
6月16日、嵐のメンバー二宮和也がXを更新。自ら執筆した『独断と偏見』(集英社)の発売にともない、その内容についてファンに意見を求め、話題となっている。
二宮は、16日の夜20時ごろにポスト。そこには
《6月17日に発売される二宮和也の初の新書 【独断と偏見】が色々思いや考えを生んでいる模様》
と、ファンの間で書籍の内容が話題になってることに触れた。さらに
《そこで、約4時間後の6月17日になった瞬間から皆様のご意見を賜わりたいと思ってます! 純粋にどう思ったか聞きたいし》
と、内容の感想を求めたのだ。その背景を芸能プロ関係者はこう語る。
【関連記事:二宮和也、著書で故ジャニー氏に「謝ってほしい」記載が大波紋…“恩師”没後6年で起きた「公私の変化」】
「本のなかで二宮さんは、かつての所属事務所の創業者で、性加害問題が発覚した故・ジャニー喜多川氏の実名をあげ、『自分の居場所を奪ったことに対して謝ってもらいたい』『事務所をつくった人間でもあるけど、壊した人間でもある』と記しているんです。
書籍の発売前におこなったメディア向けの合同取材で、ジャニー氏について記した経緯を聞かれた二宮さんは『あの人が人様に迷惑をかけずに生活してくれれば、僕は(事務所に)所属していた。事務所はなくならなかったし、僕がこういう道(独立)をたどることはなかった』『世間様で言われている問題に対して謝ってほしい』と、複雑な心中を率直な言葉で表現しました。二宮さんとしては、この言葉がどう受け取られているのか、気になるのでしょう」
ジャニー氏がこの世を去った2019年から約6年。このタイミングで、ジャニー氏へ向けた“いまさらすぎる”苦言には賛否が巻き起こっている。
「少なくとも、二宮さんがジャニー氏に深い感謝の念を持っていたのは間違いありません。2019年7月、ジャニー氏が亡くなった際は『僕がJr.のころからジャニーさんは優しくて、誰にでもフレンドリーだった』『これからジャニーズ事務所に入る子たちは、ジャニーさんに会えないので、僕らが受けた愛情や、しつけを伝えていかなければ』と、強い思いを明かしています。
一方で、2023年に性加害問題は発覚した後は、事務所とは距離を取っています。10月には『正直な話、僕も怖くなったし、不安な気持ちにもすごくなり、これからどうしていこうかなと考え始めました』と、独立を発表しました。
一部の過激なファンは『恩知らず』といった厳しい言葉を投げかけていますが、二宮さんの『謝ってほしい』という気持ちは、ジャニー氏に翻弄された当事者としての、素直な気持ちともいえます」(芸能記者)
また今回の苦言は、別の“当事者”の証言と合致する、と分析するのは芸能ジャーナリストだ。
「元ジャニーズ事務所代表取締役社長・藤島ジュリー景子氏の発言です。7月18日には、ジュリー氏へのインタビューをもとにした書籍『ラストインタビュー-藤島ジュリー景子との47時間-』(新潮社)が発売されます。
内容の一部はすでに無料公開されていますが、そのなかで明かされたジュリー氏と嵐のメンバーの距離感が、ファンから多くの注目を集めました。ジュリー氏は、櫻井翔さんが娘の大学の入学式につき添ってくれたと明かし、家族ぐるみの仲であったことを明かす一方で、ほかのメンバーとの距離を聞かれると『二宮とは近年少し距離があります』と答えています。
二宮さんとしては、複雑な感情をジュリー氏にも感じているのかもしれません。“創業家”と二宮さんの距離感をうかがわせる内容です」
性加害騒動から約2年。ようやく当事者たちの本音が出てきたというわけだ。