エンタメ・アイドル
TOKIOもSMAPも迎えた“グダグダ解散”国民的アイドルグループが“有終の美”を飾れない悲しき事情

6月25日、TOKIOが解散表明をおこなった。6月22日、メンバーである国分太一に複数のコンプライアンス上の問題が発覚してから、わずか3日後の電撃的な解散劇だった。
「当初は、なぜか所属事務所ではなく日本テレビの社長が会見を開いたため、国分さんがレギュラー出演する『ザ!鉄腕!DASH!!』がらみの案件なのか、と考えられました。後に複数のメディアが、国分さんが番組スタッフにハラスメント行為をはたらいていたと報じています。そして、城島茂さんと松岡昌宏さんが話し合いの場を持ち、解散を決定。国分さんの了承を得て、今回の発表に至りました」(スポーツ紙記者)
2018年5月、メンバーだった山口達也が未成年女性への強制わいせつ容疑で書類送検されるというスキャンダルが発生した際、長瀬智也を含めた当時の4人のメンバーは、謝罪会見をおこなった。今回は、国分本人はもとより、城島や松岡の会見もないまま、TOKIOは解散となった。あまりにあっけない幕切れに、Xでは2016年に起こった、SMAPの解散騒動を連想する声が多い。
関連記事:【TOKIO電撃解散】国分太一のパワハラ疑惑、他メンバーに指摘される「見て見ぬふり」の疑い…ストッパー不在の暴走か
《SMAPもTOKIOもグダグダ解散で辛い》
《青春時代の中にはSMAPもTOKIOもV6も嵐もいたからなー…でも1番好きだったSMAPはラスト酷すぎるし、TOKIOもグダグダで終わってしまった、悲しみ深い》
SMAPの解散も、TOKIO同様“グダグダ”なものであり、二転三転を繰り返したと前出のスポーツ紙記者が振り返る。
「まず2016年1月13日、『日刊スポーツ』と『スポーツニッポン』に、SMAPの解散が報じられます。同時に、長年グループを支えてきた飯島三智マネージャーの退所も伝えられました。しかし、同年1月18日放送の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)では、メンバー5人が生放送で謝罪。中居正広さんは苦虫を噛みつぶしたような表情をしており、この様子は“公開処刑”とも呼ばれました」
これには、飯島氏と対立し、2021年に死去した故・メリー喜多川氏の強い意向があったとされる。1月末に飯島氏は報道どおり退社。SMAPはジャニーズ事務所に残り、活動を続けるものと見られたが、結局、8月14日、正式に年内いっぱいでの解散発表がなされた。そして、木村拓哉を除く4人のメンバーが事務所を離れる意思を示したのだ。だが、その後の解散へ向けた動きは、さらに“グダグダ”だったという。
「SMAPに最後の晴れ舞台を用意しようと『NHK紅白歌合戦』が出場オファーに乗り出すも、かないませんでした。さらに12月に放送された『SMAP×SMAP』の最終回も、約5時間のスペシャルだったものの、内容はほとんどが総集編。わずか『世界に一つだけの花』を歌うシーンが撮り下ろされたのみで、ファンとしてはあまりにもの足りない内容でした」(同前)
TOKIOもSMAPも、日本を代表する国民的なアイドルグループだった。なぜ、誰もが惜しむような、華麗な解散劇を演じられないのか。そこには悲しき事情がある。
「どちらも、結成時点でグループの終着点や期限などが、定められているものではありません。グループの名前に価値がある限り、事務所サイドとしてはグループの稼働を続けてもらったほうがいいわけです。それゆえ、グループ内での軋轢や活動への温度感などが蓄積し、無理が起きてしまうのだと思われます。とくにTOKIOについていえば、ロックバンドが原点だったわけで、ボーカルでギターの長瀬智也さんが脱退した時点で『解散』という選択肢があったはずです。
その点、2026年春に解散コンサートを予定している嵐は、きちんと有終の美を飾ることができるという意味では、美しい結末といえるでしょう」(芸能ジャーナリスト)
どんなグループも、成長のなかで向く方向が変わってしまうものなのか。