エンタメ・アイドルエンタメ・アイドル

学校は「応援してくれる」金髪ネイルの令和小学生ギャル集団に潜入! 「農業体験、ボランティアで日本を元気に」の“ギャルマインド”

エンタメ・アイドル
記事投稿日:2025.06.27 17:00 最終更新日:2025.06.27 18:33
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
学校は「応援してくれる」金髪ネイルの令和小学生ギャル集団に潜入! 「農業体験、ボランティアで日本を元気に」の“ギャルマインド”

小学生を中心としたギャル集団「Gallllllliy」(写真・福田ヨシツグ)

 

「よろしくお願いします!」

 

 と元気な声で90度までおじぎをする、礼儀正しい女の子たち。ばっちりアイシャドウにド派手なヘアー、ネイルは全員2cm以上。どこからどう見ても正真正銘のギャルだが、顔には幼さが残るーー。下は小学3年生、上は中学1年生。令和のちっびこギャル軍団「Gallllllliy」だ。

 

「今日はみんなで集まってパラパラのダンスレッスンなんです」

 

 と語るのは、同軍団を率いるRumiだ。1987年生まれの彼女は、ギャル雑誌『egg』でモデルとしてデビューし、“平成ギャル”をテーマにした橋本環奈主演の朝ドラ『おむすび』では、パラパラの振付を担当するなど、まさに正真正銘の実力派“ギャル”だ。

 

「この活動を始めたきっかけはコロナ禍だったんです。緊急事態宣言で、みなさん家でできる趣味などを新しく始めたじゃないですか。そこで私も、もう1回パラパラのブームを起こしたいなと思って、TikTokに踊る動画を投稿してみたんです。そしたら、あれよあれよという間にバズり、テレビで取り上げられたりしたんです。それを見て、パラパラを習いたいといまのコたちもやってきてくれて、パラパラ学校を中心にグループで活動してます。おもに、土日に集まって練習したり、動画を撮ったりしているんです」

 

 

 では子どもたちはどんな思いで“令和のギャル”になったのか。小学4年生のりーたぴはこう語る。

 

「渋谷のセンター街に小学生ギャルがいて、かわいいなと思ったのが活動を始めたきっかけです。学校では髪を下ろしているけど、運動会とか特別なときはカラコンをしたりして、おしゃれしてます。先生が『めっちゃ似合ってんじゃん! かわいい』って言ってくれるですよ。この格好をするようになってから、まわりの人にギャルは迷惑だと思われがちだから、ゴミとかちゃんと捨てるようにしています(笑)」

 

 と、11歳とは思えないしっかりとした受け答えだ。母親の影響でギャル活動をするメンバーも多いようだ。

 

「私のお母さんはめっちゃ“平成ギャル”だったんですよ。つけまつ毛を3枚、重ねてたんですよ。だから私も3枚、重ねてます(笑)。ギャルメイクをしてみたら、自分がいちばん輝いて見えるなとおもって、それからドハマりしました。マジで平成ギャル。だってそのとき、つけまつ毛3枚、重ねてたもん。それで自分もこれ3枚、重ねてる。男子ウケはよくないけど、女の子の友達は褒めてくれるからうれしいですね。“盛れてる”と、24時間笑顔でいられるんです。ストレスがなくなります。将来は圧倒的なカリスマのギャル美容師になりたいですね」(ともぴぴ・小学6年生)

 

 気になるのは学校生活だ。女子高生を中心とした“平成ギャル”ならいざ知らず、小学生で金髪やメイクは許されるのだろうか。唯一、学校で怒られた経験を語るのは小学5年生のRAMUだ。

 

「髪の毛はストレートで、ネイルとメイクをもしていなんですが、やっぱり目立つみたいで、先生にめっちゃ嫌われています。『お前のせいで学校が腐った』とまでいわれて、すごく悲しかったです。お母さんは『気にするな』って応援してくれているんですけど……」

 

 一方、それ以外のメンバーは、大きな問題は起きていないという。

 

「髪の毛とピアスはそのままつけて行ってますよ。修学旅行のとき、気合を入れてメイクしていったらさすがに怒られて、2日めは落としました」(さぴぴ・小学6年生)

 

「個人を尊重してくれる学校なので、そういうことは何も言われないです。ネイルも大丈夫です」(杏・小学4年生)

 

「髪色はそのままだけど、すっぴんで行ってます。学校のときは、髪は巻いてはいないです(笑)。けっこう自由な学校なので、年下で金髪とか髪、染めてる子もいます」(あん奈・小学6年生)

 

「ネイルとかメイクはしちゃダメなので、髪型だけこのままです。髪型ぐらいなら大丈夫ですよ」(かんかん・小学5年生)

 

 まさに生徒の自主性や多様性を尊重する、令和ならではの存在というわけだ。そんな彼女たちのあこがれギャルは、“Rumi先生”を除けばギャル雑誌のモデルが多いようだ。

 

「元『egg』モデルの、みりちゃむちゃん(大木美里亜)にあこがれます。将来はRumi先生みたいにテレビに出たりしたいです」(こるぴた・小学4年生)

 

「あこがれのギャルは元『egg』モデルのももあちゃん(瀬戸ももあ)と、『egg』モデルのウテナちゃんとらんちゃんですね。私は30歳まではギャルを続けたいです。モデルかネイリストになれたらいいなと思います」(RARA・中学1年生)

 

 出版不況の余波を受け、現在はわずか年に2回しか発売されない『egg』だが、ギャル文化はしっかりと受け継がれているというわけだ。そんな彼女たちがたびたび口にする言葉が“マインド”というワードだ。小学3年生の最年少メンバー・るあるあはこう語る。

 

「私はギャルになってから“マインド”が高くなったんです。自分から『友達なろう!』って言えたり、周囲の悪口を気にしなくてすむようになりました」

 

「最初、自分のマインドとかがなかったんですけど、Rumi先生に会って、ギャルになってから、マインドとか自信を持てるようになりました」(さぴぴ)

 

 はたして、“マインド”とはなんなのか。Rumiはこう解説する。

 

「“ギャルマインド”のことですね。自己肯定感を持って、ポジティブなるということです。あとは、『十人十色だよ』ってこともよく教えています。だから担当カラーも10色で分けました。全員が主役で、人と比べないでほしいんです。“平成ギャル”って、どこか不良とか態度が悪いとか不真面目、みたいなイメージがあったと思うんです。私は、ギャルってホントにいい子たちだというのを伝えたいし、いい子に育ってほしい。だからたとえば農業体験をさせて、野菜を収穫してカレーをつくったり、ゴミ拾いのボランティアをしたり、パラパラのレッスンだけでなく、いろんな経験をしてもらっています。

 

 私はけっこう本気で、こういう“ギャルマインド”が日本を明るく元気に変えられるんじゃないかと信じているんです」

 

 どんなメイクやネイルよりも輝かしい志、というわけだ。

続きを見る
12

今、あなたにおすすめの記事

エンタメ・アイドル一覧をもっと見る