
沢口靖子
沢口靖子が主演を務めるドラマ『科捜研の女』シリーズ(テレビ朝日系)は、2024年で放送25周年を迎えた。根強い人気を誇るドラマだが、“打ち切り”の可能性が取りざたされ、波紋を呼んでいる。
発端となったのは、7月14日の「WEB女性自身」の報道だ。
「2024年7月期にseason24が連続ドラマで放送されましたが、この作品を最後に連ドラは制作されず、事実上の打ち切りになったと伝えられたのです。記事によれば、舞台となる京都の東映撮影所での高額なロケ費用や、近年の視聴率低下が原因とされています」(スポーツ紙記者)
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科学を武器に凶悪、ハイテク化する犯罪に立ち向かう、沢口演じる法医研究員・榊マリコの活躍を描いた同作は、1999年に放送を開始して以降、20年以上シリーズ化されている。長寿ドラマの“打ち切り”報道は衝撃を与えたが、Xでは
《初期の科捜研の女では科学的要素やトリックがある意味本格的だったけど、やはり限界があって、マンネリ化はあった》
《劇場版以降、話が面白くなくなったっていうのもあるんじゃないか》
《セットも変わってから科捜研らしさは無くなってしまったきがする》
など、質の低下を指摘する声があがっている。テレビ朝日を代表するドラマのひとつだったが、近年は苦戦を強いられていたようだ。
「2010年代は、平均世帯視聴率(ビデオリサーチ調べ、関東地区。以下同)が10%台を超えていましたが、2021年ごろから1桁を記録することが増えました。2024年の全話の平均世帯視聴率も、7.3%と厳しい数字でした。初期から2021年まで、木曜午後8時の『木曜ミステリー』枠で放送されていましたが、この枠が終了したため、2022年に火曜日の午後9時に移動。しかし、2023年と2024年は水曜日の午後9時の枠になるなど、編成面でも苦慮されていたようです」(芸能記者)
放送時間が変わった2022年には、ドラマの内容にも変化が見られた。
「主人公のコミカルな言動が特徴的な作品ですが、2022年には、衣装や髪型がクールで落ち着いたものになり、作風もややシリアスな雰囲気になったのです。このリニューアルに対して、SNSでは『雰囲気が暗い』と否定的な反応も見られました。こうした声もあってか、2023年には再び従来のコミカルな路線に逆戻りするなど“迷走”した印象が見られます。マンネリ化を防ぐ意図もあったのかもしれませんが、かえって視聴者が離れてしまったのかもしれません」(同前)
「事件だわ!」のものまねも、聞けなくなってしまうのか──。