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急増する「婚活バラエティ」に視聴者が不快感 出演者は「エキストラ」も恋愛リアリティショーに通ずる問題点

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記事投稿日:2025.07.17 17:45 最終更新日:2025.07.17 19:16
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
急増する「婚活バラエティ」に視聴者が不快感 出演者は「エキストラ」も恋愛リアリティショーに通ずる問題点

『マツコの知らない世界』(TBS系)でも婚活企画がおこなわれた

 

 近ごろバラエティ番組で増えつつあるのが「婚活」を取り上げた企画だ。結婚を望む個性的な男女の奮闘する姿が受けているのだが、一部の視聴者からは批判の声もあがっている。

 

「最近では、7月8日に放送された『マツコの知らない世界』(TBS系)の『30代からの婚活の世界』特集が話題になっています。番組には、婚活を取り上げたドキュメンタリー番組『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)に出演し、知名度を上げた婚活アドバイザーの植草美幸さんが、娘のれいあさんとともに出演。植草さんはズバズバとした物言いに定評がありますが、今回も相手へ収入の高さや若さを求める結婚希望者に『言ってることがすべてドリーム』『図々しいにも程がある』と、厳しいアドバイスを送っていました」(放送作家)

 

 

 番組では、30代は《婚活市場の最激戦区》であると紹介され、その実態が取り上げられた。しかし、番組内の登場人物は《婚活に興味のあるエキストラ事務所に所属している男女》と断りが入っており、Xでは疑問の声も少なくない。

 

《マツコの知らない世界の婚活界、皆エキストラですからね。お仕事の一環です。シナリオありのエンタメ婚活です》

 

《ズレた人(仕込の役者)を面白く編集して視聴率に換えてる》

 

 といった声のほか、

 

《単純に悪口以上の意味のない発言が多すぎて不快だった。30代独身の痛々しさを揶揄するとか令和のコンプラじゃないでしょ》

 

 と、厳しい指摘も出ている状態だ。こうした声が向けられる理由を、前出の放送作家が話す。

 

「エキストラといえども、番組にとっては出演者のひとりあり、専門業者が条件に該当する人を集め、そこから番組側が演出意図に合う人を選ぶという流れがあります。実質的なオーディションです。今回のマツコさんの番組の場合、顔出しができる人を慎重にそろえたという形でしょう。しかしエキストラですから、もともと婚活をしていてたまたま出演したのか、出演するために婚活をしたのかははっきりとはわかりません」

 

 婚活バラエティが批判を受ける背景について、芸能ジャーナリストはこう解説する。

 

「恋愛リアリティショーの問題にも通ずる問題です。2020年5月、『テラスハウス』(フジテレビ系)に出演していたプロレスラーの木村花さんが亡くなったのですが、その原因として、番組出演をきっかけに誹謗中傷に悩んでいたことが指摘されました。

 

 これを機に『テラスハウス』は打ち切りとなり、リアリティショーで過剰な演出は控えられるようになってきました。しかし、“ちょっと変わった人”を番組側が取り上げ、視聴者に笑わせるという婚活バラエティの構図は、同じように映る視聴者も多いようです。年齢や年収などをテーマにできるので、見る側が分かりやすいというのも共通しています。いずれにせよ“趣味のいいこと”ではないととらえる人がいるのは事実です」

 

 テレビ側が「おもしろい」と思っている限り、婚活企画は今後も放送されるのだろう。

 

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