
MCを務めるナインティナイン
7月17日、バラエティ番組『ぐるぐるナインティナイン』(日本テレビ系)が放送された。今回は、人気企画で年末の風物詩「コスプレ紅白歌合戦」の特別編として『ダレダレ?夏のコスプレ紅白歌合戦』と題して放送されたが、その内容を巡って議論が巻き起こっている。
人気アニメやゲームのキャラクターにコスプレしたタレントらが正体をバラすことなく歌い切ることに挑戦したが、物議を醸しているのは番組中盤に差し掛かったある場面だ。
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「タレントたちが本格的なコスプレを披露する中、中盤に“ハーフタイムショー”と称した時間が設けられました。その枠で、日本テレビアナウンサーの徳島えりかアナ、杉原凜アナ、瀧口麻衣アナがタッグを組み、アイドルグループ『CUTIE STREET』の楽曲『かわいいだけじゃだめですか?』を披露。しかし、その姿に視聴者から違和感を覚える声が上がったんです」(放送作家)
3人は、頭に大きなリボンをあしらい、アイドルらしさ満載のフリフリドレスを着用。徳島アナは黄色、杉原アナは青、瀧口アナはピンクで色分けされ、本家に近づけたビジュアルになっていた。X上では、
《根底にある感覚がフジテレビと変わらないことが何もわかってないみたい》
《この時世に「攻めてる」な》
《フジテレビとやってること変わらないね》
と女性アナを利用するような企画に拒否感を訴える人が続出した。
この反応についてテレビ局関係者はこう指摘する。
「2024年12月、中居正広氏と女性の性被害トラブルと、それへのフジテレビの関与が取り沙汰されました。第三者委員会による調査の結果、局内で女性アナウンサーの“上納文化”とでも呼べるような事実が明るみに出ました。そうした背景から、『ぐるナイ』の企画に女性アナウンサーが利用されていると感じた視聴者が続出したのでしょう」
7月7日に放送された『検証 フジテレビ問題 ~反省と再生・改革~』(フジテレビ系)の中でも、大多亮元専務が「女性アナウンサーは“上質なキャバ嬢”だ。ホステスで売れるアナウンサーがいいアナウンサーだ」と発言していたことが発覚。衝撃の内容が波紋を呼んだばかりだった。
「フジテレビが大きく問題視されたことで、テレビ局全体に対して女性アナウンサーをどう扱うのか、世間の目が厳しくなったことは間違いありません。ニュース原稿を読むことや番組の司会、スポーツ中継の実況などがメインの業務であるアナウンサー。バラエティで踊ることは本業ではないはずだと多くの人が感じているのでしょう」(前出・テレビ局関係者)
フジテレビ問題を境に、アナウンサーの役割に対する人々の認識が変わりつつあるのだろう。