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「何故?男優、女優の呼称がダメなのかわからない」ベテラン俳優のポストに議論沸騰「言葉の響きはとても美しい」こだわる人気女優も

苦言を呈した大物俳優(写真・共同通信)
昨今、女性の役者を「女優」ではなく「俳優」と呼ぶケースが増えている。多様性を尊重する現代社会において、演技の仕事をする人物を性別で分けることが減ってきたというわけだが、こうした風潮に異を唱えたのが、俳優の三田村邦彦だ。
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三田村は18日に自身のXで、
《日本の男優、女優と言い方をやめ、総称として俳優に。英語に詳しくないですが、俳優、男優をactor女優をactress 何故?男優、女優の呼称がダメなのかわからない》
と切り出すと、続けて、
《そのうち、男、女との言い方もダメで、『人』『人間』と言わないといけなくなる??》
と、自身が抱く違和感をポストした。三田村の投稿は、現時点で684万回のインプレッションを記録。コメント欄には、
《言葉や考え方は変わっていくので仕方がないと私自身は思います。しかしすごい気をつけていても、子供の頃言っていた「看護婦さん」と言ってしまう事があります》
といった指摘もある一方で、
《それでいて、TVニュース見ていると、事件の犯人は「男」「女」と呼称するんですよ。首尾一貫するなら『人』『人間』と言わないと》
《『女性らしさ・男性らしさ』を否定して、単一的な社会を作ることに必死です こんな流れを認めちゃいけない》
など、三田村の意見に共感する声も多数出ている。芸能ジャーナリストが語る。
「2024年2月には、俳優の川上麻衣子さんが、自身のXで《最近肩書きを女優から俳優に代える場面が増えてきました。これも時代の流れなのでしょうか。元々男優さんは男優とは表記せず俳優や、役者とする方が多いようです。でも女優はその響きへの憧れもあり、私としては無くしたくないニュアンスがあるのですが、どう思われますか?》と投稿。
同じく俳優の横山めぐみさんが《自分のことを俳優と呼ぶことに違和感を感じてしまい、自分から発信できる時は女優と言い張っております。女優という言葉の響きはとても美しいと思います》とリポストするなど、こちらもかなり話題を呼びました。
一方で、元AKB48の秋元才加さんは2021年に『私は女優って肩書きが正直しっくり来なくて』との理由で、自ら事務所に『俳優』表記をお願いしています。人によって捉え方は違うようなので、なかなか難しい問題ですね。ただ、『俳優』にさまざまなジェンダーを包摂できるのは確かです。欧米では男女別の賞を廃止してジェンダー中立的な賞に改名される例もあり、日本でもさらに議論が活発化するかもしれません」
戸惑う人も、救われる人もいる難しい問題だ。