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【あんぱん】既視感あると思ったら…「嵩のプロポーズ」は “昭和の大傑作マンガ” のオマージュか

北村匠海
今田美桜主演のNHK連続テレビ小説『あんぱん』の第88話が7月30日に放送された。
三星百貨店の宣伝部に就職した嵩(北村匠海)は、のぶ(今田)に「大事な話が……」と言いかけるが、そのたびに邪魔が入る。のぶが、亡くなった主人・次郎に嵩が気兼ねしていると言うと、嵩ものぶに、気兼ねせず次郎の写真を飾ってほしいと話す。そして、嵩はのぶに向き合い、自分の気持ちを伝える。
「のぶちゃん、いつもまっすぐ、ひたむきに走るのぶちゃんのこと、子供の頃から、ずっと愛しています。千尋のぶんも、次郎さんのぶんも……僕が幸せにします。結婚してください」
のぶは涙を流し、「ふつつか者ですけんど、よろしくお願いします」と頭を下げた――。
このプロポーズの場面に、『あさイチ』の “朝ドラ受け” では博多華丸がクラッカーを鳴らすポーズで祝福。鈴木奈穂子アナも「長かった~、全部言えるまで長かった~」と笑顔。Xでも、
《嵩、よう言うた…!!素敵なプロポーズよ!次郎さんの分も、千尋の分も…こんなこと言われてみたい人生だった…のぶがうらやましい》
など、感動したという声があがっている。そのなかで目立つのは、こんな意見だ。
《嵩のプロポーズの言葉、めぞん一刻で五代くんが響子さんにプロポーズした時とほぼおんなじだねえ~》
《あんぱん、ちょっとめぞん一刻っぽくなってきた。大事なことを言おうとすると必ず邪魔が入るとこ含め》
《既視感があると思ったら、めぞん一刻の五代くんかー》
と、漫画『めぞん一刻』を彷彿とさせるという声が多数みられる。
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「高橋留美子作の『めぞん一刻』は、世渡り下手な青年・五代と、未亡人・響子のラブストーリーで、『ビッグコミックスピリッツ』に1980年から1987年まで連載されました。アニメや映画にもなり、2007年にはドラマも制作されるなど、長い間愛されている作品です。
『あんぱん』のプロポーズシーンと重なるのは、響子の亡くなった夫の墓に、五代が『あなたもひっくるめて、響子さんをもらいます』と語りかける場面でしょう。
また、2人がいい感じになろうとするたび邪魔が入るという演出も、『めぞん一刻』へのオマージュかもしれません」(テレビウオッチャー)
この88話では、三越百貨店の宣伝部に在籍していたやなせたかしが、現在も使われている包装紙の「Mitsukoshi」の筆記体を描いたというエピソードも取り入れられていた。ドラマは残り約2カ月。いよいよ嵩=やなせたかしの才能が開花していくことになる。