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中国出身の女性芸人“ハニートラップ”決めつけ動画に真っ向反論…本人は「恩がふけぇよ」日本愛を強調

中国出身の女性芸人・いぜん(写真・本人Instagramより)
《ハニトラって怖い。こんなのを全員相手にしてたら死んじゃうよ。怖い怖い…。》
7月29日、中国人とおぼしき複数の美女が、かわるがわる微笑む動画とともに、そんな一文を添えてXにアップされたポストが、8月1日午後7時の時点で3300万回以上のインプレッションを記録し、話題となっている。
そんなポストに真っ向から反論したのが、中国出身で現役東大院生でもある女性芸人、「いぜん」だ。
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「いぜんさんは、自身のXに冒頭のポストを貼りつけ、《中国人だから、普通の女の子が普通に動画を撮影しただけなのに、日本のSNSに無断転載され、どれほどの悪意を向けられるかがわかる投稿です。》と切り出すと、《動画に出演している女の子たちが、これから一生、こんな悪意ある誹謗中傷を目にしないことを願います》とポスト。中国出身の立場から、SNS上で中国人に向けられる誹謗中傷などに釘を刺した形です。
このポストのコメント欄に寄せられた、《ごめんけど、そういう悪い噂があるし、噂じゃなくて事実なときもあるんだ 中国だからって騒ぎすぎではあるけど、騒がれる理由もあるんだよね》との意見に、いぜんさんは《ごめんけど、例えば日本の風俗やAVが有名だから、一般人の日本人の女子高校生たちが撮ったTikTokが海外に無断転載され、悪意がある性的な冗談言われても、平気に「騒がれる理由もあるんだよね」って言えますか?》
と対応。いぜんさんのポストも、同時刻時点で470万回を超えるインプレッションを記録する注目度となっています」(芸能記者)
さらに、いぜんは、続くポストで
《皆さん、ご安心ください どんだけ中国人として一部の人々に嫌われたり攻撃されたりしても私は決して日本の事、日本人の方々のことを一括りして嫌になったりしねぇよ》
と切り出すと、
《日本に知り合いが1人もいない状態から来て、ここまでやってきたのが日本のみんなのお陰 恩がチャイナドレスのスリットよりもふけぇよ》
と、自らの思いを投稿。このポストに対して、X上では、
《日本人ファーストを唱える政党が台頭して外国人排斥の流れに繋がっているこの現状を、心から許せなく、遺憾に思います。こんなに良心的で笑いを与えてくれる、いぜんさんという素晴らしい芸人さん、その他の良心ある外国人の存在まで無視してそんな思想がまかり通ってはいけません。応援しています!》
と、共感の声もある一方で、外国人への偏見を露わにする投稿も寄せられている。
「先の参院選でも『外国人問題』が大きな争点となり、参政党が躍進したように、外国人が政策的に優遇されている、といった考えを持つ人が増えています。また、訪日外国人の増加により、日本でマナーを守らない外国人観光客の行動を批判する声も多いようです。
今回の“ハニートラップ”動画が話題になったのは、そういった外国人に対する意識が社会的なテーマになっていることが、背景に考えられます。いぜんさんの発言は、こうした根拠ない偏見に歯止めをかけたい、という気持ちからでしょう」(前出・芸能記者)
いぜんの心のなかに、日本への愛情があることは間違いない。