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美川憲一が忘れない「淡谷のりこ」の教え「衣装にお金を」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.03.16 16:00 最終更新日:2018.03.16 16:00
歌手の美川憲一が、3月8日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演し、芸能界の恩人である淡谷のりこについて語っていた。
以前からステージでシャンソンにも取り組んでいるという美川。そのきっかけを作ったのが淡谷だ。2人が出会ったのは、美川の3枚目のレコード『柳ヶ瀬ブルース』の大ヒットを受けた、雑誌での対談企画だった。
「(20歳で)初めてお会いしたときに、『声がシャンソンなのよね』って。ピンとこなかったけど、『年を重ねたら(シャンソンが)いいわよ。(人は)必ず年をとって老いていくんだから。足が不自由になったりして、ピアノに寄っかかりながら歌っても素敵よ。それに綺麗でいられる。だからやっていきなさい』って」
その後、美川は大ファンだった越路吹雪を紹介してほしいと相談。すると淡谷は一瞬顔色を変え「え、ファンなの? じゃあ私はどうなの?」と聞かれたが、「先生は姉のように身内のような存在なんです。歌の世界では先輩で、大先生です」と応じると、越路を紹介してくれたという。
美川はそんな淡谷からの教えについて、2月20日放送の『スター波瀾万丈列伝』(BS日テレ)でコロッケにこう説明している。
「ラジオの紅白に淡谷さんが出たとき、『今日のこのお洋服、やっとフランスから届いたのよ』って。『ラジオを聴いてる方たちにも、この衣装は見えなくても、自分がそれを着てステージに立って歌っているんだっていうのが伝わっていくの。これは自分自身を磨くため。お客様のため。ラジオで見えなくても粗末にしないことなのね。それを忘れちゃダメよ』って」
この話を受けて、コロッケは「僕が美川さんに言われた一言で忘れられないのが『お客様の前に出るんだから、そんな安っぽい衣装じゃダメ』って。それからは衣装にお金をかけるということをずっと守ってきてるんです」と明かす。
美川は「それは師匠の淡谷のり子さんの(教え)を、そっくりお伝えしてるのよ」と、しみじみ語っていた。
淡谷からの「歌手は夢を売る仕事」という教えは、美川からコロッケへと、世代を越えて受け継がれている