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市川猿之助、報じられた“事件現場”改装し『鬼滅の刃』台本執筆暮らし“一発逆転”狙うも反感への不安

保釈時に姿を見せた猿之助被告(2023年7月31日)
8月27日、「女性自身」が歌舞伎俳優の市川猿之助の近況を明かした。一家心中を図った衝撃的な事件から約2年、新たな一歩を踏み出しているようだ。
「ことの発端は2023年5月、猿之助さんに関するパワハラ・セクハラが報じられた後に、父親の市川段四郎さん、母親の延子さんとともに、東京・目黒区の自宅で一家心中を図ったことでした。結果的に猿之助さんだけ生き残り、両親に対する自殺幇助の罪で同年11月、懲役3年・執行猶予5年の有罪が言い渡されました。
事件後は表舞台から姿を消しましたが、現在も事件が起きた自宅で生活を続けており、飼い始めた柴犬とともに生活しているようです」(芸能記者)
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記事によると、“現場”となった自宅は、和風から洋風に改装されており、自省の日々を送っているという。さらには、大人気漫画『鬼滅の刃』の歌舞伎バージョンの台本を執筆中と、復帰に向けて動いているようだ。
「もともと『鬼滅の刃』は、歌舞伎の伝統的な演出と現代の感覚や技術を合わせた『スーパー歌舞伎Ⅱ』として、2024年2月に上演される予定でした。主催している松竹の肝いり企画で、総合演出と出演を猿之助さんが務める予定でしたが、事件を受け、上演中止に。今回は裏方に専念するようです」(同前)
『鬼滅の刃』は、2020年に公開された「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」が興行収入407億円を突破し、国内映画ランキングで堂々の1位に。さらに、7月に公開された「劇場版『鬼滅の刃』無限城編 第一章 猗窩座再来」が興収280億円で3位に食い込むなど、日本を代表するアニメとして人気を誇っている。猿之助の台本執筆に対して「反感は避けられないだろう」と語るのは、芸能ジャーナリストだ。
「事件前の猿之助さんであれば、『鬼滅の刃』の人気と猿之助さん自らの知名度の相乗効果で、歌舞伎に親しみがない層からも集客も狙えたはずです。しかし、この漫画の特徴は、鬼と人間による血みどろのバトルが繰り広げられる点で、映画でも“死”が頻繁に描かれています。歌舞伎だからといって、そこを避けるわけにはいきません。どうしても観客は、あのできごとが頭をよぎるでしょう。
純粋な歌舞伎ファンも『鬼滅』ファンも、複雑な心境になることは間違いありません。大人気作品だからこそ、猿之助さんが扱うことに批判が出ることは避けられないと思います。
猿之助さんは、自身の骨董品コレクションを売りさばいてなんとか暮らしている状態です。『鬼滅』で一発逆転を狙っているのでしょうが、かなり難しいと思います。梨園は比較的、同情していますから、大がかりな作品ではなく、もっと小さいことから活動を再開していくべきかもしれません」
なぜあんな事件を起こしてしまったのか。本人の口から語られる日を待ちたいところだ。