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「配給会社はもう開き直ってくれ!」ハリウッド俳優逮捕でまたも映画公開が不透明でファンが怒り

エンタメ・アイドル 投稿日:2023.12.22 06:00FLASH編集部

「配給会社はもう開き直ってくれ!」ハリウッド俳優逮捕でまたも映画公開が不透明でファンが怒り

2023年12月15日、ニューヨーク州の刑事裁判所に到着したジョナサン・メジャース(写真・アフロ)

 

《ジョナサン・メジャース降板で、『ザ・カーン・ダイナスティ』も別タイトルになるのか…。『ザ・ガーン・ダイナシイ』って感じだな笑》

 

 X(旧ツイッター)で、こんな声が挙がっている。

 

 ジョナサン・メジャースといえば、2023年の映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』、ドラマ『ロキ』シーズン2で「征服者カーン」という重要なキャラクターを演じてブレイク中のハリウッド俳優だ。2026年公開予定の『アベンジャーズ』シリーズ第5作『アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ』でも最大の強敵として登場するはずだった。そんな順調だった彼のキャリアが、もろくも崩れ去ろうとしている――。

 

 

「事の発端は今年3月25日、メジャースさんが当時の交際相手の女性に対して暴力を振るって負傷させた容疑で、ニューヨーク市警に逮捕されたことです。交際相手とハイヤーに乗っていて、メジャースさんの携帯電話に別の女性からメールが届いたことで言い争いが始まり、最終的に傷害事件に発展したんです。メジャースさんは暴行を否定し、無罪を主張しましたが、12月18日に第3級暴行罪とハラスメント罪で有罪評決が出ました。

 

 メジャースさんは、2019年に公開された『ラストブラックマン・イン・サンフランシスコ』に出演し、インディペンデント・スピリット賞にノミネートされました。この映画はオバマ元大統領からも大絶賛されました。メジャースさんが映画界期待のホープと認知された矢先の事件でした」(国際部記者)

 

 裁判を受け、静観していたマーベル・スタジオは即座にメジャースとの契約解除を発表。『アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ』というタイトルも取り下げられ、『アベンジャーズ5』という仮題に変更を余儀なくされている。

 

 ネットやSNSでは、公開を楽しみにしていたマーベルファンの嘆きの声が溢れている。

 

《ジョナサン・メジャース降板で結構客離れると思うんだけど、大丈夫かな》

 

《カーンは超ハマり役だったから凄く残念》

 

《今更リキャストとか言われると、さすがに無理がある気がする…》

 

《マーベルスタジオ…。もうさ、「うるせー!! カーンはジョナサン・メジャースじゃないと成立しねえんだよ!!」って開き直ってほしくもなってきた》

 

 出演俳優の不祥事を受け、ストーリーが変更されたり、お蔵入りとなった映画は数多い。日本でも、歌舞伎俳優の市川猿之助が出演していた『劇場版 緊急取調室 THE FINAL』が逮捕で公開延期となったままだ。事件が起きるたびに、作品の公開中止や延期に怒るファンの声がSNSにあふれるが、“当事者”である大手配給会社の関係者はどう考えているのか。

 

「日本について言えば、大手配給会社は“いわくつき”作品の公開を控える一方、インディペンデント系の配給会社が果敢に公開していく方向になると思います。ようやく日本公開が決まった米国映画『オッペンハイマー』が象徴的です。“原爆の父”を描くセンシティブな内容で、日本国内での配給を大手は尻込みしていました。通常ならば、ユニバーサル・ピクチャーズの作品ですから大手の東宝東和が配給するはずですし、クリストファー・ノーランの監督作ですから、日本でも北米と同時期に封切りされるはず。それが数ヶ月も待たされたあげく、結局、配給はインディーズ系配給会社の雄であるビターズ・エンドが手がけることになりました。大手が“炎上リスク”を避けているのは事実です」

 

 今回のメジャースの例のような、出演俳優が逮捕・有罪となったケースはどうなのか。

 

「やはり、大手は逃げて、インディーズ系が配給を担うことになるでしょう。あるいは、映画館での上映をせずに配信のみとすることも考えられます。マーベル映画のような老若男女が楽しむことを想定した作品ではしかたないかなというのが実感です。

 

 猿之助さんの逮捕で『緊急取調室』が公開できなくなっているのは、配給が東宝で、制作にはテレビ朝日が関わっており、どちらも大手ということで身動きが取れなくなっているのでしょう。

 

 一方で、出演していたピエール瀧さんの有罪判決を理由に、映画『宮本から君へ』の助成金交付が取り消されたことが適法かどうかが争われた裁判で、最高裁は文化庁所管の日本芸術文化振興会(芸文振)の裁量権の逸脱を認め、製作会社スターサンズの勝訴が確定しました。“表現の自由”を保障した憲法21条1項に強い言葉で言及した画期的判決でしたし、今後、日本で『作品に罪はない』という議論が盛り上がるきっかけになると期待しています。

 

 近い将来、主演俳優の逮捕に関わらず、映画が予定通り公開される日が近づいているかもしれません」(前出・大手配給会社関係者)

 

 作品に罪はないことは、万人が理解しているはずだが――。

( SmartFLASH )

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