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吉永小百合が語る松田優作「死後1年くらい映画に出たいと思わなかった」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.03.18 16:00 最終更新日:2018.03.18 16:00
女優の吉永小百合が、3月6日放送の『マツコの知らない世界』(TBS系)に出演。番組で吉永は、かつて共演した故・松田優作について語っていた。
「(ドラマ)『夢千代日記」の続編で、『新・夢千代日記』っていうのがあって、そのとき優作さんが出てくださった。ところが、その前の番組でスタッフが真面目に仕事してなかったらしいんですよ。それで優作さんが(グーで殴る仕草)いっちゃったらしいんです」
こんな話を聞いて「うわっ、どうしよう! 怖い!」と思ったという吉永だが、すかさず司会のマツコ・デラックスから「吉永さんにはやらないでしょう」と冷静なツッコミが入る。
吉永はこう続ける。
「でもちょっと怖いなって思いがしてたんですけど、実際に会ってご一緒してみたら、そういう方じゃなくて、とても繊細な情感のある方。(一緒に)一つのものを作り上げていこうという気持ちになったんです」
その後、映画『華の乱』(1988年)で再び優作と共演した吉永。意気投合し、六本木のバーで一緒に酒を飲んだことも。ちなみに優作は、映画の公開から1年後にガンのため39歳という若さで亡くなっている。
吉永は「松田さんと『また一緒にやりましょう』って企画があったんですけど、突然亡くなられて。ご病気のことを知らなかったものですから、とてもショックで。なんかこう1年くらい映画に出たいと思わなかったですね」と、当時の心境を振り返った。
2008年8月4日付けのスポーツニッポンのインタビューにて吉永は、『華の乱』での優作との共演エピソードを明かしている。
吉永は早稲田大学の馬術部出身。数々の映画でその経験は活かされたが、この作品では「横鞍」という珍しいタイプを使用した。現場では優作の非凡さが表れた瞬間があったという。
「松田優作さんとご一緒しましたが、本格的に練習された方ではありませんでしたが、あれだけの運動神経を持った人。どんな場面でも適応しちゃうんですね。北海道の川の中を並んで走るシーンもありましたが、そのスチール写真がすごく好きで、今でも部屋に飾ってます」
吉永は2006年に行われたイベントでも、印象に残っている俳優を聞かれ「強烈なイメージがありますね。もしいまもお元気でまたご一緒にできたら、絶対にいい演技ができたのに」と発言している。
早すぎる死から30年経ってもなお、優作は吉永を魅了し続けているのだ。