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映画『8番出口』 津波描写の“後出し”注意喚起に「もっと早く教えて」観客から不満…監督は過去作で“事前配慮”も今回はなし

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記事投稿日:2025.09.03 17:15 最終更新日:2025.09.03 18:47
出典元: SmartFLASH
著者: 『FLASH』編集部
映画『8番出口』 津波描写の“後出し”注意喚起に「もっと早く教えて」観客から不満…監督は過去作で“事前配慮”も今回はなし

二宮和也

 

 8月29日から公開中の「二宮和也が主演を務める映画8番出口』。人気ゲームの実写映画とあって大きな反響を呼んでいるが、作中の「津波描写」をめぐって物議を醸している。(この先、『8番出口』の内容に一部触れています。また、津波に関する記述があります)

 

 累計販売本数180万本超の人気ゲーム『8番出口』を実写化した同作は、無限にループする地下通路に閉じ込められたプレイヤーが異変を探して、「8番出口」を目指す脱出スリラーだ。

 

「主人公の二宮さんを筆頭に、小松菜奈さん、河内大和さんと豪華な顔ぶれが並んでいます。公開初日から3日間で観客動員数67万人、興行収入は9億円を突破し、早くもヒット作になることが期待されています」(スポーツ紙記者)

 

 

 ただ、公開から3日経った9月1日、同作の公式Xが、《映画『8番出口』ご鑑賞の皆様へ》と題した投稿をポスト。《本映画は、無限に続く地下通路を舞台としていますが、その中で津波など自然災害を想起させるシーンがございます。ご鑑賞にあたりましては、予めご注意いただきますようお願い申しあげます》と、作中の「津波描写」への注意喚起をおこなったのだ。

 

「公開直後から、物語終盤、地下通路が津波を思わせる濁流に飲み込まれるシーンがあることがSNSで指摘されていました。9月2日の『WEB女性自身』によれば、津波自体は原作ゲームの“異変”として登場するものの、原作では赤色の水だったのに対し、映画では実際の濁流のような土色でした。2011年の東日本大震災以降、こうした津波や地震などの自然災害を描写する際は、事前にアナウンスすることが増えていますが、『8番出口』は公開前にそうした告知はありませんでした」(芸能記者)

 

 津波描写が“後出し注意”になったことに関して、Xでは

 

《8番出口の津波描写、マジの津波(ゴミ混じりの茶色の濁流にのまれ溺れる)だったのに注意書き無しなの有り得なすぎ》

 

《初動3日間を意識してアナウンスしなかったんでしょうがイコール卑怯なやり口とも取れます。知っていれば観には行きませんでした》

 

《これ公開前に出すべきだったよ〜津波の経験がない私ですらちょっと怖かったもん》

 

《もっと早く教えてくれてたら正直観なかった、3日過ぎてからアナウンスするのは計算なんだろうな》

 

 といった厳しい声が見受けられる。制作サイドの姿勢に疑問を持たれたようだ。

 

「東日本大震災以降、地震や津波が映像に登場すると、当時のことをフラッシュバックしてしまう人も少なくありません。『8番出口』は8月29日の金曜日に公開され、公式Xが注意喚起したのは週明けの月曜日でした。映画は公開直後の週末にいかに観客を動員できるかが重要なため、事前に津波描写について告知しなかったのは、興行収入への影響を避けるためではないかと受け取る人もいたようです」(前出・芸能記者)

 

 同作の監督、脚本は、映画監督の川村元気氏が手がけた。2018年の映画『億男』や2020年の『ラストレター』、2023年の『怪物』など、ヒット作をプロデュースしてきた川村氏は、これまでも作品の中で津波描写をおこなっている。

 

「川村さんは、2022年に新海誠さんが監督を務めた映画『すずめの戸締り』のプロデュースを担当しました。同作には地震の描写がありましたが、公開の約1カ月前に公式Xでアナウンスするなど細かい配慮がSNSで支持されたのです。その経験があるからこそ、今回も“事前アナウンス”をすべきだったのではないでしょうか」(前出・芸能記者)

 

 東日本大震災から14年が経ったが、引き続き配慮のなされた作品が増えることを期待したい。

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