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『炎上展』ポスターに批判殺到 “コンビニアイスケース事件”モチーフも性別変更し「全部男の仕業なのに」SNSで物議

日本初の体験型イベント『炎上展』が話題になっている。10月11日から11月9日まで東京・池袋のミクサライブ東京で開催される。同展は「炎上と向き合う“もしものあなた”」をコンセプトに、“寝そべり”や“つんつん”など過去のネットの炎上をモチーフとした参加型の展示をおこなうという。
公式Xでは「展示内容はすべてフィクション」と説明されているのだが、現在、そこで公開されたポスターが思わぬ批判を招いているのだ。
「問題のポスターには、コンビニのアイスケースの中で白いワンピースを着た黒髪の女性が横たわる姿が描かれていました。しかし、これは過去に起きた男性による事件をもとにしたもので、それを記憶していた人から“違和感”をもたれたようです」(広告業界関係者)
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実際に起きた事件について、社会部記者はこう振り返る。
「2013年、ローソン高知鴨部店で従業員の男性がアイスケースに入り込んだ写真がFacebookに投稿され、大きな炎上に発展しました。店舗は一時休業に追い込まれ、従業員の解雇や契約解除といった厳しい処分もくだされています。さらに2016年には福岡県でも同様の行為をした男性2人が建造物侵入と器物損壊の疑いで逮捕されました。こうした事件はいずれも男性が起こした騒動でした」
X上では、現実の事件と食い違う点に疑問を呈する声が相次いだ。
《何で女にしてるの?これやったの男じゃん》
《このポスター含めて炎上展か》
《このポスターがノンフィクションなのが怖い》
こうした批判の背景について、芸能ジャーナリストはこう見る。
「炎上をテーマにする以上、現実の記憶と切り離して語ることはできません。実際に男性が起こした事件をモチーフにした表現で女性を描いた場合、“矛盾”と受け止められるのは当然でしょう。なぜわざわざ性別を変更したのか、意図がわかりづらいですから」
一方で、《来場者が体験している様子を描いたのでは》と擁護する意見もある。しかし、過去の炎上事件が強く記憶されているだけに賛否が分かれている状況だ。
「とはいえ、発表段階からこれだけの批判を浴びたことは、逆説的にイベントのテーマを体現しているともいえますね」(同前)
意図せず時代の流れをつかむことに成功したと言えるかもしれない。