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【脱いで株を上げた女優たち】映画でヌード披露の白本彩奈が「ポッキー」CMに大抜擢…趣里も河合優実も「契約金」大幅増

江崎グリコの「ポッキー」のCMに抜擢された白本彩奈
9月5日から放送がスタートした江崎グリコ「ポッキー」の新CMに、女優の白本彩奈が出演し、注目を集めている。
「2002年生まれの23歳で、子役から活躍し、ドラマ『最後から二番目の恋』(フジテレビ系)シリーズなどに出演。10月放送開始の月9ドラマ『絶対零度〜情報犯罪緊急捜査〜』(フジテレビ系)にもレギュラー出演します。母親はベラルーシ出身で、端整な顔立ちと170cmの長身は、まさに一流モデル級です。
ポッキーのCMにはこれまで岡田奈々さん、山口百恵さん、松田聖子さん、石原さとみさん、新垣結衣さんらが出演しており、“登竜門” 的な存在。白本さんの今後の活躍にも期待が寄せられています」(芸能記者)
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だがこの起用は、別の意味でも話題なのだという。
「白本さんは過去に映画でヌードを披露しているんです。歴史あるお菓子のCMに起用されたのは意外でした」(同)
彼女がヌードになったのは、2024年公開の映画『箱男』。謎の看護師・葉子を演じ、その美しい肢体を披露している。
今回の起用に関して、大手広告代理店のCMキャスティング担当者はこう語る。
「白本さんを起用するにあたって、映画でヌードになっているということは特に問題になりませんでした。そこまで過激なシーンでもありませんでしたし、むしろ女優としての実績だと、クライアントも納得のうえでの起用です」
とはいえ、すべてのCMがそうではないという。
「かつてヌードは、CMでは “ご法度” でした。今ではかなり許容されてはいるものの、契約の際に『ヌードにならない』という禁止事項があるケースも少なくありません。
なぜNGかというと、CMのターゲットに未成年がいたり、クライアントや商品にヌードのイメージがついたりする恐れがあるからです。さらに少し前までは、女優にとってヌードは “最後の賭け” というマイナスイメージが拭えませんでした」
■ヌードになってもイメージダウンはない
“ご法度” からのCM出演は今でもハードルが高いといえそうだが、それを乗り越えて活躍する女優もいる。
昨年のNHK連続テレビ小説『虎に翼』でヒロインを演じた伊藤沙莉。いまや最大手ファストフードやビールに車と、CM女王クラスの売れっコだ。
そんな伊藤は、2017年のWOWOWドラマ『北斗−ある殺人者の回心−』、同年公開の映画『獣道』、そして2021年の映画『ボクたちはみんな大人になれなかった』でヌードになっている。伊藤が出演しているCMのクライアントはこう語る。
「出演をオファーする際、ヌードになっていることは確認済みでした。もともと、そういった路線が売りの女優さんではないですし、ヌードになってもイメージダウンはないという判断でした。実際、それ以降の活躍ぶりでも、それは実証されています。伊藤さんの明るくて親しみやすいキャラクターが功を奏して、購買も伸びています」
先日、メイプル超合金・カズレーザーとの結婚を発表した二階堂ふみは、『リバーズ・エッジ』(2018年公開)、『人間失格 太宰治と3人の女たち』(2019年公開)、『ばるぼら』(2020年公開)と、3本の映画でヌードに。二階堂がCMに出演する某化粧品メーカーの担当者はこう語る。
「そういう映画に出演されることは事前に聞いていましたし、ある意味で芸術作品ととらえています。会社の判断としては、二階堂さんの女優活動を理解し応援したいと、今も契約を続けています」
2023年度後期のNHK朝ドラ『ブギウギ』のヒロインを演じた趣里。最近BE:FIRSTのRYOKIこと三山凌輝と結婚したことも話題になった彼女の両親は水谷豊と伊藤蘭だ。そんな芸能界のサラブレッドだが、2018年公開の映画『生きてるだけで、愛。』では、深夜のビルの屋上でヌードになるというシーンが。
「当社では趣里さんの以前にも、映画でヌードになっている女優さんを起用していますが、お客様からお叱りを受けたことはありません」(CM出演するクライアントの担当者)
女優として独特な存在感を放つ満島ひかりは、2017年公開の映画『海辺の生と死』に主演。屋外で沐浴するシーンでスレンダーなボディを晒している。
「うちのCMには、その映画が公開された後から出演していただいていますが、特に問題にはなりませんでしたし、今もおつき合いが続いています」(CM出演している飲料メーカーの担当者)
門脇麦といえば、“R18+” に指定された映画『愛の渦』(2014年公開)で過激なシーンを演じて、一躍有名になったことで知られる。過去にも多くのCMに出演し、現在は健康飲料のCMと契約中だが、担当者は「その映画に出演されていたことはもちろん承知のうえでオファーしています。その後の活躍は顕著ですし、何の支障もありません。個人的には、今の時代にそういうことは何の問題にもならないと思いますよ」とコメントしている。
意外なところでは、河合優実もその一人だ。昨年のドラマ『不適切にもほどがある!』(TBS系)でブレイクし、現在はNHK朝ドラ『あんぱん』に出演。いまや注目度No.1女優であることは間違いない。CMも大手アパレルから缶コーヒー、鉄道と引っ張りダコだ。
そんな売れっコは、2024年公開の映画『ナミビアの砂漠』でヌードを披露している。河合を起用している大手飲料メーカー担当者はこう語る。
「存在感があって久しぶりに出現した本格派女優さんだと考えており、作品によってはヌードが必要になることもわかっています。弊社は女優としての河合さんを信頼し、応援していくつもりです」
大手広告代理店のCM制作担当者は、業界の変化を感じているという。
「CMの世界はきわめて保守的で、タブーがいくつも存在します。ただ、最近は明らかに『ヌードはNG』ということは少なくなっています。以前は、スポーツ誌や週刊誌が、映画の宣伝のためにと提供されたヌード場面の写真を掲載することが多くありました。しかし、今はそういうことがほぼなくなったことが、理由のひとつ。
そしてもうひとつの理由は、『ヌードはNG』だと起用できる女優さんが限られることです。ヌードになっているからといって、河合さんや伊藤さん、二階堂さんを起用しないなんて、そんなおかしな話はありませんよ。
彼女たちのようなトップランナーがいてくれるおかげで、我々代理店からの提案が受け入れられやすくなっていると実感しますね。もちろん、売れっコの場合ですけれど……」
脱いでいてもノープロブレム……それが令和のCMの新常識なのだ。
【ヌードになってギャラアップ!】
■伊藤沙莉 0→4000万円
■二階堂ふみ 1500万円→3500万円
■河合優実 1500万円→2500万円
■趣里 0→1500万円
■満島ひかり 3000万円→3300万円
■門脇麦 700万円→2500万円
(数字はヌード前と後の年間CM契約の推定料金)
写真・長谷川 新、福田ヨシツグ