エンタメ・アイドル
『あんぱん』最終回、ヒロイン “謎の病気” に「いらなかったのでは」視聴者困惑…“駆け足展開” で「幼なじみ設定」への疑問再燃

今田美桜
9月26日、今田美桜が主演を務めるNHK連続テレビ小説『あんぱん』の最終回が放送された。早くもロスに陥る視聴者も少なくないが、“ある描写” に不満を持たれているようだ(※この先、最終回のネタバレ含む)。
国民的アニメ『それいけ! アンパンマン』の原作者のやなせたかし氏と妻の暢(のぶ)さんをモデルにした同作は、かつて幼なじみだった2人が夫婦になり、あらゆる困難を乗り越えながら、人気作にたどり着くまでを描く物語。主人公・朝田のぶ役を今田が、彼女の夫の柳井嵩役を北村匠海が演じた。
【関連記事:今田美桜『世界陸上』に続き『あんぱん』も最終回で“毎日見られる日々”にピリオド…早くもファンが嘆く“今田ロス”】
『アンパンマン』の軌跡が描かれてきた同作だが、最終回直前には不穏な展開が見られた。
「25日の放送回で、のぶが体調を崩していることが発覚。心配する嵩に向かって、『手術したら、すぐ元気になるき』と、入院して手術を受けることを明かしました。さらに、のぶが、茶道教室の生徒・中尾星子(古川琴音)に嵩の事務所やアンパンマンの今後を託すような場面もあり、動向が注視されることになったのです」(芸能記者)
最終回では、入院したのぶは一時病状が悪化したものの、退院。ナレーションで、「奇跡が起きたのでしょうか。それから5年間、のぶは病気がすっかり治ったかのように元気に暮らしました」と流れ、夫婦2人の幸せな日々が描かれた。そして、のぶと嵩の「ほいたらね」という声で幕を閉じた。
ラスト15分に心を打たれる視聴者も多かったことだろう。しかし、一方でXでは、
《元気になるなら手術の描写いらなかったような…》
《こんなに元気になるなら走って登山エンドでもよかったんじゃないの?》
《最後まで死なないなら、病気にさせる必要も無かったよね。最終回がこれじゃ、これまですべてが無駄と取ってつけたようなエピソードに思えてしまうよ》
など、のぶの ”謎の病気” をめぐる描写に困惑する声も見受けられる。
「のぶの病気に関しては、最後まで具体的な病名は明かされませんでした。史実での暢さんは、『アンパンマン』のアニメ化から2カ月後に乳がんが発覚し、手術を受けて、約5年後に亡くなります。ドラマは、こうした史実に基づいたものかもしれませんが、最後に夫婦の穏やかな日常で締めくくるのであれば、そもそも病気の描写は不要だったのではないかと感じる人もいたのだと思われます。ただ、あえて病名を出さなかったのは、配慮と見る向きもあり、視聴者の間でも意見が分かれているようです」(前出・芸能記者)
幼いころから苦楽をともにしたのぶと嵩が夫婦になり、『アンパンマン』がヒット作になるまでを描く物語は、反響も大きかった。ただ、終盤になるにつれて、気になる点も見られたようだ。
「嵩がベストセラーを生むまでの経緯に関して、たびたび数年後に時間を進めていたため、SNSで少々駆け足な展開が指摘されていました。こうした展開は朝ドラに見られがちですが、そもそもの “幼なじみ設定” に違和感を抱く向きも多かったようです。
史実では、やなせさんと暢さんは幼なじみではなく、大人になって高知新聞社で同僚として知り合っています。ドラマでは、幼なじみとして2人が幼少期を過ごす様子がていねいに描かれたのですが、終盤の駆け足な展開から、オリジナル要素に時間を割いたことに疑問を持たれてしまったようです」(同)
半年間にわたって放送された『あんぱん』は、お茶の間を “元気100倍” にできたか──。