「世のため、人のため、公序良俗と安寧秩序を守るべく、この世のあらゆる事どもを徹底的に追求する娯楽番組」
そんな壮大なテーマのもと、納豆風呂に入る少年からギャラクシー賞受賞作品まで、30年にわたり大阪から発信してきた『探偵!ナイトスクープ』。関係者たちが名(迷?)作と太鼓判を押す「神回」を徹底調査した!
「この番組、僕は本名で出てるんです。芸人の『カンニング竹山』でなく、竹山隆範として取り組んでいる番組なんです」
そう語る竹山隆範(46)は、2005年から番組に参加。当初はオーディションで “お試し探偵” として出演。スタッフから「この番組では笑いをとる “キレ芸” はいらない。竹山個人をそのまま真剣に出せ」と指導されたという。
「自分の芸人人生はナイトスクープで変わりました。テレビとはなんぞやという基本をこの番組で学び、あらゆる部分で鍛えられ、強くなりました」
探偵として忘れられないエピソードは、初期に調査した「納豆になりたい少年」(2006年2月10日放送)。この回の納豆風呂は伝説と化している。
「納豆風呂の匂いは強烈でしたし、画としても怖いのですが、納豆まみれの少年はほんとうに嬉しそうでしたね(笑)」
最後に竹山は番組の意義をこう語る。
「もうこの番組の存在は関西の文化遺産だと思うんです。どうやってこの番組を後世に遺していくかという段階に来ていると思います」
(週刊FLASH 2018年3月27日・4月3日合併号)