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仲代達矢と萬屋錦之介の交遊録「チャンバラ上達法を聞いたら…」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.10.14 20:00 最終更新日:2018.10.14 20:00
俳優の仲代達矢が、10月12日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した。
昭和の大スター萬屋錦之介と共演する機会が多く、仲の良い友人でもあったという仲代。
番組では「本当にお世話になった。私は新劇の俳優で萬屋さんはチャンバラの名人。『錦ちゃん、チャンバラってどうしたら上手くなるの?』って聞いたら、『え? 来るやつ斬ればいいいいんだよ』って(笑)」と2人のやりとりを振り返る。
さらに「『もう一つ教えてやる。“米” って字を書け。それを何回もダブらせれば形ができる』」と萬屋の具体的なアドバイスを明かし、実際に手で大きく何度も米の字を書きながら「『(順番を)逆斬り、逆斬りをすればだいたい収まるよ。10人は斬れるよ』って(笑)」と続けた。
萬屋と「しょっちゅう酒を飲んでいた」と言う仲代だが、お酒が入ると2人でケンカになることが度々あったらしい。
「(萬屋が)『だいたい新劇出は理屈っぽいんだよ』と言うんです。あの方は歌舞伎出身だから、こっちも酔っ払って『歌舞伎はなんだよ、型だけでさ』って言ってすごいケンカになっちゃう」
あるときは殴り合いのケンカに発展したそうで、「翌日わたしは大映で撮影があり、錦ちゃんは東映。顔がちょっと腫れてるから撮影中止になった」と明かす。
撮影所は職人の集まりで、仲間意識も強く血気盛ん。スタッフが「それでどっちが勝ったの?」と聞いてきたため、仲代は「『俺が勝ったと思うよ』みたいなこと言った」。だが一方の東映でもまったく同じやりとりがあったらしく、萬屋が「(仲代を)もちろんやっつけたよ」と言いふらしていたと、笑顔で説明していた。
番組では「撮影所がおおらかで、役者がよくも悪くも自己主張する時代」と語っていた仲代。両者の人間味にあふれるエピソードである。