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内村航平も感化された森末慎二の体操マンガ「男ばかり増えて…」
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.11.01 11:00 最終更新日:2018.11.01 11:04
体操金メダリストの森末慎二が、10月29日放送の『徹子の部屋』(テレビ朝日系)に出演した。
森末が金メダルを獲得したロス五輪での映像が紹介される。鉄棒での完璧な着地に司会の黒柳徹子も「あーすごい! これは金ですね」と感嘆の声。すると森末は、こう説明した。
「いまの採点方法でいうと3回転のときに足を開くと減点なんですよ」
森末は「違うことをイチからやってみたい」と思い立ち、金メダル獲得からわずか1年で引退。タレントとしてバラエテイ番組等で活躍し、1994年には、体操を舞台にしたスポ根マンガ『ガンバ!Fly high』の原作を担当した。
その当時を森末はこう振り返る。
「(芸能活動で)あまり体操界に貢献できなかったので、マンガで体操を知ってもらうのが一番だと思いました。
体操競技って個人の競技だと思っているじゃないですか。じつはチームの中でいろんな駆け引きがある。こういう部分を描いたところみなさんが読んでくれて。
これによって体操教室に男子ばっかりが増えちゃった(笑)」
じつは金メダリスト・内村航平もこのマンガの影響で体操をはじめたという。森末はそのことを知っていたようだ。
「(彼が)小学校のときにちょうどこの漫画がやっていた時期ですから。記者会見でも『ライバルや憧れている選手は誰ですか?』って言われて、僕のマンガの主人公の名前を(あげた)」
番組では「世界の内村航平が読んでいたということで恩返しができたと思う」と述べていた森末。指導者としてではなく、漫画原作者として、次世代の金メダリストを生み出していたのだ。