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ご意見番「清水ミチコ」2018年を振り返る!
エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2018.12.18 11:00 最終更新日:2018.12.18 11:00
昭和と平成の芸能界を駆け抜けた、タレントで歌手の清水ミチコ。2018年に世間を騒がせたニュースについて、緊急インタビューを敢行した!
——今年印象に残ったニュースは何ですか?
「今年はパワハラ問題が多かったですよね。相撲、アメフト、レスリング、体操、ボクシング、官僚……。『声の大きな人』がパワハラして叩かれましたね。
あと、行方不明の男の子を発見した、ボランティアの尾畠春夫さん。あの日、迷子になっていた男の子だけじゃなくて、尾畠のおじいちゃんも “発見” された。2名発見って感じ(笑)。あのニュースはすごくよかったですね」
——今年1月には小室哲哉さんの会見がありました。
「小室さんに対しては、同情してる人も多かったと思いますよ。失礼な言い方になりますが、小室さんって普段からずーっと幸せそうではないですよね。声がちっちゃいせいか。だからそこまで叩かれなかったんじゃないでしょうか。
今の時代はすぐに録音や撮影をされて、ネットでばら撒かれるってことを、声の大きな方たちはあまりわかってないから、暴言とかも吐いちゃうんでしょうね」
——芸能界では、いわゆる「ゆとり世代」の若手女優と事務所が揉めたニュースがいくつもありました。
「ゆとり世代だから、というよりは、芸能人の人口自体が増えたからだと思いますよ。だから揉め事もそれに比例して増えているんじゃないかなと。知らない名前が増えたなって私は思うんですけど、それは私の年齢のせいだけじゃなくて、単純に数が増えている気がします。
本当に芝居がやりたくて芸能界に入ったというよりは、なんか華やかそうだから入ったみたいな感じの人も多いんじゃないかな。それにYouTubeとか、活動ができる場も増えてますしね」
——ネットでは「#MeToo」運動をきっかけに、日本でも女性運動が活発になった1年でもありました。
「昔と比べると、ずいぶん女の人も権利を持てるようになってきた感じはしますね。
お笑い界でもそうで、昔は女芸人なんていなかったけど、今では女芸人でも綺麗な人だったり、自信持ってる人も多くてパワーがありますよね。
確実に女芸人たちの人口が増えているってことは、女の人も自由に生きられつつあるってことなんじゃないでしょうか」
——女芸人の笑いの取り方も変わりましたか?
「昔は『ブスキャラ』みたいないじりが定番でしたね。『結婚できへん!』みたいな。今はそういういじりがあんまりないですね」
——それは今だと、パワハラやセクハラと捉えられかねません。
「そうなんですよね。同じ言葉でもネットで活字にされるとすごい怖い。ネットだと興味がない人の目にも晒されるし、言い回しと違ったニュアンスが拡大されちゃう。
でも、ラジオって好き勝手言っても『あれ、今回も誰も怒ってない』ってなるんですよね。『おかしいな』って(笑)。やっぱりラジオって空気を読むメディアなんでしょうね」
しみずみちこ
岐阜県高山市出身 タレント・歌手・女優・エッセイストとマルチに活躍。1983年にラジオ番組の構成作家を始める。1987年『笑っていいとも!』(フジテレビ系)レギュラーになり、ファーストアルバム「幸せの骨頂」でCDデビュー。1988年ゴールデンアロー賞・芸能新人賞を受賞。現在も、全国ライブツアーや学園祭、イベントなどに出演
※1月2日に日本武道館でライブイベント『清水ミチコ・森山良子 初夢フェス in 武道館 ~ライブでアラモード~』を開催
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